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4歳の誕生日です。

 私が生まれてからちょうど4年経ちました。それまではのんびり赤ちゃんとしてやりたいように過ごしていたわけですが、4歳の誕生日の今日からお勉強が始まるそうです。今朝朝ごはんを食べているときに突然お母さんに言われました。


「ルナちゃん、今日からお勉強していくわよ。朝ごはん食べたら私の部屋においでね。」

「え?」

「ルナも今日で4歳だからね、しっかり頑張っておいで。その後は誕生日パーティーだよ。」

「え!?」


 はい、というわけで今私とお兄さんはお母さんの部屋で勉強中です。とはいえ、お兄さんとは五つ年が離れているので当然ですがやる内容は違いますけどね。


「はーい、今日は初めてだから簡単な足し算からやってみようね。この本見てみてね。」


 そう言って出された本には大きな数字でいくつかの足し算の問題が書かれていて、その下に果物や鉛筆といった具体的な物が数字の数だけ書かれています。ちなみにお兄さんには一枚のプリントが渡されています。

 ……要は本当に初めて足し算をする時用の問題集ですね。なのですごい簡単です。これでも高校生やってまたんですよ、私。


 まあでも最初からなんでもできるみたいな感じになっちゃうと、あとが大変そうですからね。前世の姉がそうでしたから。私は全く期待されていませんでしたが、姉は期待されすぎていましたからね。最も姉はそんなのを気にするほど凡庸な人間ではありませんでしたが。


 なので


「ここ見てみてね。ここにリンゴが二つあるね。そこにリンゴが三つ増えました。何個になるでしょう?」

「え~と?う~ん。……5こ!」


少し時間をかけて答えてやりました。しかも指も使ってゆっくり数えてやりましたよ。ふふ、役者ですね、私!


「すごい!よくできたわね!

じゃあこの下の問題を見てみてね。みかんが六つあるね。そこにみかんが五つ増えました。何個になるでしょう?」

「えーとえーと。……11こ!」


 今度の問題もゆっくり解いてやりましたよ。短い指をゆっくり曲げながら数えましたよ。

ふふ、またお母さんに褒めてもらえる。そう深く考えていなかった私ですが、お母さんの言葉を聞いて背筋が凍り付きました。


「えっ!?本当にすごいわね!まだ10より先の数字教えていないのに!」


あ゛っ!やっちまいました!

思えば確かにまだこの世界じゃまだ10より大きい数字を習っていません。しかもこれまで読んできた本も大抵が絵本で10以上の数字が出てきた本はなかったような気がします。

でもとりあえず言い訳しないと。とにかく無邪気に言葉を出すんですよ、私!


「うん!ほんでよんだんだぁー!」

「あら、そうなの?でも本当によくできたわね。」

「またまほうのほんをよんでー!」

「ええ?しょうがないわね。まあ、今日は初日だしどれくらいできるかわかったくらいでいっか。」


 ふう、何とかごまかせましたか。危ない危ない。今回は何とかなりましたが、今度からはしっかりと気を付けていきましょう。


 ちなみに何度も読んでもらった魔法の本には神様に教えてもらった以上に基本的なことが書かれていました。

 簡単に言うとこの世界には無、火、水、風、光、闇の六つの基本属性と上位種族固有の固有属性がいくつか存在するらしいです。ちなみに吸血鬼の固有属性は月属性魔法です。それ以外にもハイエルフの森林魔法にハイドワーフの大地魔法などが知られているようです。ちなみに

 そしてそれぞれ階級が存在し、初級、中級、上級、超級の4つですね。階級が上がるごとに消費魔力が増えるのと同時に攻撃威力、攻撃範囲が上昇します。


 なので私が使えるのは六属性と月属性の七種類の属性魔法ですね。まあ私が今使えるのは無属性魔法だけですが。ゆくゆくは全部が使えるようになるでしょう。神様とそう約束しましたし。その代わり剣やらの武器は全く使えないですが。


 そしてお勉強の時間が終わって誕生日パーティーの時間になりました。


「「「「お誕生日おめでとう!!」」」」


 パーティーはその掛け声とともに始まりました。テーブルの上に並べられたたくさんの料理を家族とメイドさん三人に料理人のおじさんの合計八人で囲んでいます。こういう祝い事の時じゃないと全員で一緒にご飯を食べることできませんからね。これでも一応貴族ですからごはんの時間は私達と使用人たちとでは分けられているんですよ。

 ちなみにメイドさんは三人がエルフです。黄緑色の髪をしている小柄なメイドさんがアイリスさん、クリーム色の髪をしている(染めているらしいです。)私の世話をしてくれた女性がサフラン、そんな二人の上に立ってメイド長をしているのがアロエです。見た目は他の二人と同じくらい若々しいんですが、どうやら一番年上らしいです。唯一髪が黒いですね。(こちらも染めているらしいです。)そして料理人のおじさんのなまえがジョゼフでドワーフらしいです。


 いやー、家からほとんど出たことないのにあったことない種族の皆さんに会うことができていますよ。素晴らしいですね。


 そして最後に大きなケーキを食べてお腹いっぱいになったところでパーティーはお開きになりました。私とお兄さんはお風呂に入ったら寝るように言われました。


 私が先にお風呂にサフランと一緒に入りました。(さすがにまだ4歳なので一人で入るわけにはいかないですね。)いやー、お風呂が広くていいですね。私が大きくなっても風呂の中で泳げそうです。


 そして部屋に戻ると、お兄さんが本を片手に待っていました。まだ二人で同じ部屋で寝ています。


「おふろでたー!」


 こういう時も無邪気さをわすれないなんて、さすが私!


「うんありがとう、ルナ。でも一つ聞きたいことがあるんだけどいい?」

「どーしたの?」

「実はルナ、もっと賢いでしょ?」


 うん?何ですか?

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