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スタンピード ボスモンスター

「この剣で間違いないですか?」


 往復で5分程かかりましたが、剣を持って子供達の所に戻ることができました。空を飛ぶというのは楽しいですね。風を切る感覚が心地よかったです。

 上空からゆっくりと降り立つと、子供たちの驚いたような視線で迎えられました。地震は……収まっているようですね。


「う、うん。そうだけど、……お姉ちゃん、空も飛べたの?」

「どうやらそのようですね。私もさっきまで知りませんでしたけど。」


 ……怖がられてしまいますかね?今の私の見た目って結構不気味ですもんね。


「では剣も見つかったことですし、皆さんは帰って下さい。」

「え?お姉ちゃんは?」

「私はまだやらなくてはならないことがあるので一緒には帰れません。」


 実際そんなのはありませんけどね。


「やだ!一緒に帰ろうよ!僕、怖いよ……。」

「えー……?私の方が怖くありませんか?」


 血の翼が生えているんですけどね。どう見ても人外じゃないでしょうか?


「そんなことないよ!」

「お姉ちゃんは優しいもん!」

「全然怖くなんかないに決まってる!」

「お姉ちゃんがいない方が怖かった!」


 えー、マジですか。まあ私は飛んでたので地震をそこまで感じませんでしたが、この子たちだけでずっと揺れてる中待ってたってなったら怖いですか。


「……しょうがないですね。魔都の門までですよ?」

「うん!」




 ……揺れが収まりましたか。となると、あと少しでボスモンスターが出てくるはずです。前回よりも揺れが強かったのでおそらく前回よりも強い魔物が現れるでしょう。

 ボスモンスターが現れるまでこの魔物たちは動き出さないので、今のうちにここら辺の魔物を倒しておきましょう。


「……アイスブラスト。」


 Aランクを超える魔法使いたちは大抵が使えるようになっている上級魔法ですが、これもそのうちの一つです。魔法のレベルが上がると複数の属性をかけ合わせることも可能で、今の私の魔法も爆属性魔法と氷属性魔法をかけ合わせた完全オリジナルの魔法です。……その代わり消費魔力が大きいんですけどね。残っている魔力の半分くらい使いました。

 魔法が当たった魔物の一部が凍りました。とはいっても全身が固まったわけではありません。この魔法はそれが目的ではありませんから。

 この魔法の強いところはですね、まず凍った一部が次の瞬間爆発します。まあそれで最初にこの魔法が当たった魔物は消えてしまうんですが、当然爆発したことで氷の破片が周囲に飛び散りますよね?そしてこの破片が当たったらそこの部分を中心に少しだけ凍ります。そしてまた爆発。飛散。凍結。爆発。

 これを繰り返していくわけです。まあなのでこの魔法は遠くの魔物になるほど威力は下がっていくんですが、迷宮の魔物程度であればこの魔法に当たれば倒しきれるでしょう。

 なのであとは待っているだけで周囲の魔物が消えていくでしょう。今のうちにマナポーションで魔力の回復でも……。


「ッ!?」


 ポーションを飲もうとした瞬間、先ほどの揺れよりもはるかに大きい揺れが起きました。そしてそれと同時に土砂崩れのような激しい音が聞こえてきました。

 慌てて馬を空に飛ばせて風属性魔法で浮かせました。少しでも何があったか現状を確認しようとしたんです。するとそこにはかつてダンジョンの最奥で見た大きな竜がダンジョンの入り口を破壊しながら出てきているところでした。


「グオオオッ!!」


 そして咆哮と共に巨大な真っ黒いブレスを吐き出しました。それは空中で分離し、広範囲に広がっていきました。

 それは当然魔物がいる場所や的外れな場所も含まれていましたが、魔都の方角にも少なくないブレスが降り注いでいきます。


「まずい!!煌めけ、トロイメライ!」


 慌ててレイピアを振っていくつかのブレスを爆発で防ぐことはできましたが、それでもうち漏らしが少なくとも5つありました。5年前であれば全部撃ち落とすことができたんですが……。

 申し訳ないですが、どうにかしのいでください。


 この竜は先ほどのブレスを見る限り、上位竜の内の一体でしょう。しかも色合い的に呪属性のカースドラゴンです。

 ……とても厄介ですね。上位竜ともなれば知能も高いですから、ただひたすら突っ込んでくるということはほとんどしてくれません。


「グググ……。我のブレスを退けるか、小娘……。何者だ……?」


 なっ!?まさか、今この竜が喋ったんですか!?竜が喋るなんて聞いたことないんですが……。


「こちらが話しかけているというのに無視をするでない……。」

「……魔都ギルドのサブマスターです。あなたを倒すために来ました。」

「グググ……。我を倒すか……。そんな冗談を言われたのは久しぶりだな……。面白い……。最初の1分間、我から攻撃はせぬ……。思う存分攻撃してくるがいい、小娘……。」


 しかも会話が成立する……。これはまずいですね。ここまで知能が高いと私の目的もすぐにばれてしまうかもしれません。この竜にブラフは通じないと思った方がいいでしょう。


「……いいでしょう。小娘と侮ったことを後悔するといいです。」

明日は諸事情により、15時投稿にします。

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