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スタンピード 急・3

「なあ、ソル。ほとんど魔物が来ないが一体どうなってるんだろうな?」

「分からない。だけど、今スタンピード中であることは確かなんだ。緊張を緩めちゃいけないよ。」


 それにしても本当に魔物が来ないな。もしかしてCランクの冒険者が頑張ってくれているのかな?でも上位の変異種は絶対倒せないと思うんだけど。っていなるとソフィアさん達が頑張ってくれてる?ならそれはまずいな……。まだ全然サブマスたちが来る気配がしない。ソフィアさんが竜と戦うことはほぼ確定している。

 でも、そうだとしても僕達に何かできるのか?


 今から前線に向かう?いや、無理だ。多分ここに至って前線に向かったところで到着する頃にはもうファイナルフェーズが始まってしまう。そうしたらただの無駄足になってしまう。

 つまりもう出だしが遅れた時点で僕達にはここで待機しか手段が残されてない。


「ソル、ここは慌てずにしっかり待つべきです。私達にはもう今打つ手がありません。」

「そうだな、今から前線行ったところでどうしようもないからな。」

「あたしはちょっと眠くなってっきちゃったよ。」

「あはは、今朝までしっかり依頼があったもんね。」

「お、ソルは分かってるねー。」

「甘やかさないでください、ソル。」


 そうはいっても、今は本当に何もすることがないからね。今からやる気満々でもあとで疲れちゃうし。だからかもうみんななんもほとんど何も考えないで喋ってるもんね。現状把握くらいにしか思考を回してないんじゃないかな。


「おいおい、なさけねえな!剣聖様よぉ!たった数体魔物と戦っただけで眠くなっちまうのかぁ!?そんなんで俺様よりも強いとか言ってやがったのかぁ!?ええ!?」


 まあだから全員がこいつが近づいてきてることに気づいてんだけどね。……こういうことをしちゃう時点で終わってるんだけど、そのことに気づかないんだろうな。


「おお、おお、おお!それにいい女連れてんじゃねぇか!なあ、お前らそんな口だけの雑魚じゃなくて俺と来いよ!そうすりゃいい思いさせてやるよ!」


 ……品がないな。それにこいつは人のパーティーメンバーに手を出そうとしているのか?それに二人はこういうタイプの人間が一番嫌いなんだよね。まあ僕達もなんだけど。


「不快。」

「雑魚は消えてて。」


「ああ!?パーティーで力合わせて何とかBランクに上がったような雑魚にんなこと言われたくねえよ!……チッ!俺の所に来なかったことを後悔するんだな、クソビッチ共が!」


 おお、態度の豹変が凄いな。まあもう会うことなさそうだし、なんだったら今も全く顔とか見てなかったしどうでもいいかな。


「お、なんか大きい魔物の姿が見えてきたよ。」

「本当じゃーん。……なんか多くない?」

「多いですね。」

「多いな。でもまだ変異種の中でもそこまで強いのはいなさそうだな。」


 うーんこれをCランクの冒険者達でどうにかできるのかな。多分さっきまでもスライムやらゴブリンやらと戦ってただろうから疲労もそれになりにたまってるんじゃないかな?なら結構流れてくると思っていいか。


「よーし、そろそろ決めようか。僕はほぼ確実にCランクの皆で抑えることは不可能だと思う。だからまあ魔物もそれなりに来ると思うんだよね。

 で、そこでさっき話してた分かれて行動するっていうのなんだけどどうする?」


「うーん、確か前はあたしとソル、ミモザとレグルスだったっけ。」

「実際これがあってましたよね。私とレグルスは持久戦に持ち込み、ベガとソルが速攻で倒して戻ってくるみたいな。

 でも今は状況が違います。あの時は2体のボスモンスターを倒せばよかったですが、今はとにかくたくさんの魔物を倒さなければなりませんので、私とソルが組むべきでしょう。支援魔法で援護すればソルは短期戦では最強ですから。」

「それはそうだね。あたしはどちらかというと攻撃魔法の方が得意だし。レグルスに守ってもらいながら私は魔法で魔物を倒す方が今はあってるかな。」

「俺も賛成だな。何せ俺は離れたところにいる魔物を攻撃できないし、機動力もそこまで高くないからな。まあ、スキルで魔物を集めることができるからベガとの方があってるな。」


「じゃあ、話は決まったかな。僕とミモザ、ベガとレグルスっていう感じでいこう。……そろそろ魔物が流れてきそうだから行くよ。ミモザ、支援魔法お願い。」

「了解です。聖属性魔法 ホーリーエンチャントタイプフィジック。できる限りかけ続けますが、切れたと思ったら戻ってきてください。」

「うん、分かった。」


 お父さんからもらった剣を腰から抜いてまっすぐ走り出す。ちょうどその時にCランクの冒険者達で受け切れなかった魔物がこちらに漏れ始めてきているね。しかも結構な数が。負傷しているのもそれなりにいるけど数は多いね。身体強化魔法も使って行こう。


「はっ!!」


 全速力でオークに接近して首を落とす。多分オークは僕のことを認識できていないんじゃないかな。その時、僕が倒した魔物の隣を走っていたボアの前に炎の矢がささって大爆発をおこした。

次話今夜20時に投稿します。

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