スタンピード 破・3
ルナ「ふふ、15時更新と言いましたね……。あれは嘘です!」
……お楽しみください
僕達が街の外に出た時には既にAランクの皆さんは出発してしまっていた。
そんな状態で今門の近くに冒険者達がどうしたらいいのかわからないでたむろしている。……これ誰がみんなの指揮をとるんだろう?ソフィアさんは慌てててそこまで考えが言ってなかったみたいだし。まあ、そもそもここにサブマスがソフィアさん一人しかいないことがおかしいんだけど。
うーん、これは僕がやった方がいいのかな。他のBランクの冒険者を見てもその動きはなさそうだし。
「これって僕が指揮とった方がいい感じかな?」
「その方がいいだろうな。なにせもうAランクの人がいないっていうことはもう魔物が近づいてるっていうことだ。もう時間がない。」
「それにBランクの冒険者の中で聖を持つ称号を持っているのはソルだけじゃないですか?なら強さが分かりやすいソルがやってもいいと思いますが……。」
「それに他のBランクの人たちも動こうとしてないし。やっちゃえ、やっちゃえ。」
最初から順番に僕のパーティーメンバーのレグルス、ミモザ、ベガ。
レグルスはタンクをやってくれているんだ。とはいえ、そんな大きな盾を持っているわけでは無いんだけどね盾の扱いが上手なんだよね。最初は二人でタッグだったのが懐かしいな……。
ミモザとベガも元々は二人でタッグを組んでたんだけど、どっちも魔法使いで行き詰った感じがあったみたいなんだよね。で、ちょうど近距離しかできない僕達と合流する形で4人パーティーになったんだよね。二人とも支援魔法も攻撃魔法も同じくらいできるんだよね。
じゃあ、そろそろ本当に魔物がきそうだから声上げようか。
「聞いてくれ!僕はBランクで剣聖のソルだ!さっきソフィアさんが言ってたように行動してくれ!
Cランクはこれからまっすぐ進んでいってくれ!魔物とぶつかったらその場で広がって戦闘開始!倒しきる必要はないが、その代わり絶対に死なないように!死にそうだと思ったら逃げて構わない!
Bランクは魔物を後ろに通さないように全部倒しきる!僕達が一番後ろなんだ!一匹たりとも魔物を後ろに通さないように!もし通した時は追いかけてでも倒すように!
以上!行動開始!」
「「「おおおおーーーー!」」」
やっぱり指揮がなかったから動けなかったんだな。僕の演説のようなものが終わった途端にCランクの冒険者達がまっすぐ進んでいった。
一分もしない内にこの場にいた冒険者のうちの7割ほどがいなくなってしまった。つまり今ここにいるのはBランクの冒険者達だけ、か。ってなると。
「おい、なんでてめぇが指揮とってんだよ。」
こういうのがいるんだよね。本当にめんどくさい。
「誰も動かなかっただろう?誰もやらないなら僕がやるしかないじゃないか。」
「そうじゃねえ!こういう時は一番強いやつが指揮とるって決まりだろうが!」
こういうのが一番めんどくさいよね。なぜか自分が一番強いって勘違いしてる輩が。それに確かこいつって最近Bランクに上がってきたばっかだったはず。
「おい、やめとけ。今はスタンピード真っただ中だぞ。」
「ガルムさん……。でもタイマンだと俺が一番この中で強いのは間違いないはずだ!あんたもそう言ってくれた!」
「そんなこと言ってないぞ?言ったのはCランクの中だとっていう話だし、そもそも一番強いなんて言ってない。結構強いほうなんじゃないか、って言っただけだ。」
「はぁ!てめぇ……。騙しやがったのか!?」
「……もし、明日同じことが言えるなら、またその時聞いてやる。周りを見ろ。もう皆行動を起こそうとしてるぞ。」
まあ彼らは今日生き残れないだろうね。きっとガルムもそう思ってる。だって名前すら聞いてないもん。
「じゃ僕達もいこっか。そろそろCランクの人たちと接敵したところぐらいだと思うし。」
「そうだな。で、どうする?4人で行動するか?」
「そうですね。最初はそれでいいんじゃないでしょうか。Cランクの人たちでも抑えきれらなくなってきたら私達も分かれて行動しましょう。」
「あたしも賛成。っていうかミモザが言うことは大抵賛成なんだけどね。」
「それはそれでどうかと思いますが……。」
「うふふ、照れるなよー。あたしたちの仲じゃんか。」
「照れてませんよ!レグルスさん、この子に言ってやってください!」
「お、俺か!?えっとだな、仲が良くていいんじゃないか?……ソル!お前も、っておい、何よそ見してんだ!?」
……うん。大丈夫そうだね。うちのパーティーはみんな仲良しっていうことで。
そういえばうちの妹は今どこにいるんだろう?今朝家に帰ったらもういなくなってたんだよね。まあルナは普通に強いから大丈夫だろうけど。そろそろパーティーメンバー見つけた方がいいんじゃないかな。確かCランクにはすぐ上がるってギルマス言ってたし。
「へっくしょい!!……あー、まだ見つかりませんねぇ。」
「ルナお姉ちゃん、大丈夫?」
「ええ大丈夫ですよ。それよりも早く見つけましょう。今日は嫌な予感がします。」
「え?そうなの?」
「はい。あまりに魔物が居なさすぎます。あと動物も。だから急ぎますよ。もしかしたらとんでもないことが起こるかもしれません。」
ルナ「あれ?私セリフだけですか?……そうですか、そうですか。
まあまだ待っておいておきましょう。」




