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どうやら知らない内に脅威が迫っているようです。

 ちょっとこれまずくないですか!?めちゃくちゃ囲まれているじゃないですか!

 ゴブリンを倒すこと自体は簡単ですが、それだと子供達を巻き込んでしまいます。特に私の得意な魔法の雷属性と氷属性はどうしても属性的に範囲攻撃になってしまいますし。

 と、なると取れる手段は二つに一つですね。収束性を極限まで高める必要がありますが得意属性で攻撃するか、そこまで得意ではないですが収束性をそこまで高める必要がない他の属性か。


「まあ、そんなの答え決まってますが。……サンダーランス。」


 手のひらの上に10本ほどの雷の槍を作り出しました。サンダースピアーとは違い小さいですが、ゴブリンを倒す程度であれば十分でしょう。

 当のゴブリンたちは突然現れた私の様子をうかがっていたようですが、魔法を見て私を一番優先しなければならないと思ったのか子供達を囲んでいたゴブリンのうち半数がこちらに向かってきました。


「グギャアア!!」

「行きなさい。」


 手のひらからサンダーランスを放ちました。それは複雑な軌道を描きながらこちらにとびかかってくるゴブリンたちに様々な角度から確実に当たっていきます。頭上から、地面から、真横から、とにかくゴブリンにとっては周囲の全方面から攻撃が来たように感じたでしょうね。まあゴブリンの数が7体だったので全然余裕でしたけど。

 ……お母さんの魔法の練習は結構大変でしたねー。15個の的にしかも同時に魔法を当てなければならなかったので……。まあそのおかげで結構魔法の精度が高くなったんですけどね。


「す、すごい。」

「きれい……!」

「かっこいい……!」


 何感心してるんですか。そんな暇あったら早く逃げなさい。まだ10体近く残ってるんですけど?めちゃくちゃ心の中でそう思いましたし、それを口に出そうとしたところで後ろからまだ若干高い声が響きました。


「こっち来て!早く!!」


 お、よく言いました!比較的大きな魔法の発動直後で若干体に力が入らなくなっていたのでありがたいですよ。魔力に余裕があるので普通に戦えますが、やはりできれば大声とかは出したくないですね。

 その少年の言葉にハッと周囲を見渡し、まだゴブリンがたくさんいることを見た3人の子供達は私のいる方向に駆け出してきます。そこ以外にはまだゴブリンがいて、そこしか穴が空いてませんからね。


 でもさすがにそれを見逃す程ゴブリンもバカではないようで、3人めがけて突進を始めました。しかもそのスピードは3人よりも若干速く、あと少しでその背中を捉えそうです。……私が居なければ。


「アイススピアー。」


 地面からにょきっと伸びてきた大量の氷の槍にゴブリンは全員貫かれて空中で動きを止めました。……いや、この魔法ってこんな使い方したことないですからね?大抵は当てれば一発で倒せますし、まず外さないので敵の数分しか使いません。それにもし私に攻撃がきたとしてもどうせすぐ治りますし。今回は子供達を確実に守らないといけなかったから魔力を無駄に使いながらもこんな大胆な魔法を使ったんですよ?

 ……本当に体の至る所に氷の槍が刺さってますね。少し絵がひどいのでこれからは使わないようにしましょう。




 ギルマスが出ていってから数分後にはたくさんの冒険者達がギルドの前に集まり始めました。Cランク以上の冒険者カードには緊急時のみ遠隔で呼び出しを行えるんですよ。ギルド内の魔道具を使うんですが、よくか悪くか結構消費が大きいので頻発はできませんが。

 それと同時に魔都の住人に対し、緊急事態につき外出を控えるようお達しが出ましたね。まあ物資を運ばなくてはならないときに人通りが多いと運ぶのに時間がかかりますからね。妥当な判断でしょう。

 そして最悪なことに、偵察に出ていた冒険者が先ほど帰還しスタンピードが始まったことを知らせてきました。まだギルマスは帰ってきていませんし、何ならどこ行ったのか知りませんがタイガさんの姿も見えません。つまり指揮をとれるのは私だけ……。


 ……さて、本当に嫌ですがやるしかありませんか。

 情報では最初に出てきているモンスターは数だけは多いですが、脅威度はそこまで高くないそうですし。変異種とはいえ、せいぜいがCだけでその数も少ないらしいです。あそこのダンジョンのボスが竜というのは決まっていますがそれ以外の魔物はランダムです。スライムやゴブリン、ウォーウルフにイノシシ型の魔物であるボアやオークですね。……オーク辺りの変異種になると脅威度はBまで上がりますが、それはまだ確認されていないのでしょう。

 ……となると作戦はありきたりですが、これしかありませんね。


 ギルドのサブマス室から出てギルドの外へと向かいます。ガチャリと、ガラス扉を開けると、そこにいた冒険者の目が私に集まりました。でも私の背格好は小さいので遠くの人は見えてないでしょう。

 なので私自身の体を空中に浮かばせます。風属性魔法の応用ですね。とはやく作戦概要だけでも話さないと。


「私は本部ギルドのサブマスター、ソフィアです。皆さんも聞いているかもしれませんが、間もなくダンジョンからあふれた魔物がこの魔都にやってきます。スタンピードです。なので今日皆さんに集まってもらいました。

 時間がないので早速ですが作戦の説明をさせていただきます。」

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