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この一週間、……特に何もありませんでした!

 同じような一日を一週間過ごしました。朝起きて、ごはん食べて、お兄さんとギルドに行って、ソフィアさんにめちゃくちゃ簡単な依頼をもらって、すぐ達成して帰ってくる、という感じです。

 ……まあ、手ごたえこそありませんでしたが、毎日のように走り回った結果としてここら辺の地理を多少は知ることができたのかと思うと悪いことばかりでは無かったですね。この魔都周辺にもいくつか小さいダンジョンがありましたし。入っていはいませんが、地面に開いた大きな口はいくつか確認しました。とりあえずソフィアさんにCランクを認めてもらえてから聞いてみましょうかね。


 さて、今日は初めて一人で冒険者ギルドに向かいます。お兄さんは自分のパーティーメンバーと会うそうなので、付き添いに来てくれませんでしたから。

 若干緊張しながら冒険者ギルドに入ります。すると、普段よりも少し時間が早かったせいか、それなりに冒険者がギルドの中にいます。なのでしっかり受付嬢の前には列ができています。……ソフィアさんの前以外は、ですが。

 まあ私からしたら好都合なので迷わずソフィアさんの所に向かいます。


「すいません。ソフィアさん、依頼を受けたいです。」


 窓口でそう声をかけると、ソフィアさんがいつも通り手元の資料からゆっくり視線を上げてきます。


「おはようございます。……では、どのような依頼がいいですか?」

「討伐依頼でお願いします。」

「……今日はソルさんはいらっしゃらないようですね?なら、こちらとかどうでしょう?」


 といって、私に渡してきた依頼表にはスライムの討伐と書かれていました。ふむ、スライムですか。


「これはどのような魔物でしょうか?」

「……スライムは自身の核、まあ心臓のようなものですがそれをゼリーみたいなので包まれている魔物です。倒し方はこの核を壊すこと、もしくは核を奪い取ることです。後者を選択した場合、傷をつけたり、初級魔法でいいので一度魔法で攻撃したりするといいでしょう。でないと、稀にですが起き上がってくることもあります。また、討伐後は核のみが残るのでこれが討伐部位です。」

「……なるほど、分かりました。では、行ってきますね。」

「……スライムははぐれゴブリンにも劣る弱い魔物ですが、倒しきったその時まで油断をしないでくださいね。」

「分かりました。ありがとうございます。」


 今日のソフィアさんはおしゃべりでしたね。昨日とかははぐれウォーウルフの討伐をしてきましたが、ここまで情報をくれませんでしたよ。お兄さんがいないからでしょうか?

 ……ん?なんで周囲の冒険者から視線を感じるんでしょうか?もしかして私がソフィアさんのところで依頼を受けたから、とか?ソフィアさんの所は不人気らしいですからね、例にもれずここでたむろしている冒険者たちは仲間の一人が他の受付嬢の所に並んでいます。

 まあ、私には関係ない話ですね。さっさと終わらせてソフィアさんに報告に行くとしましょう。


 街から出て、平原に出ました。ちなみにダンジョンはここからだいたい一キロほど離れたところにあります。近づこうとしたら入り口の小さい小屋から兵士さんが出てきて止められました。

 ……え?どこまで行ってんだって?……うるさいですね。方向音痴なんですよ、私!いえ、それだけじゃなく、マナ・エコーの精度が悪いのがいけません。そう、悪いのは魔法。まったくもって私は悪くありません。

 さて、では早速マナ・エコーで索敵まがいのことをしてみますか。はぁー、索敵魔法とかあったらいいのになぁ……。

 ……あ、反応が消えました。ではそちらに行ってみましょう!


 おや?どうやら今回は初めからあたりを引いたようですよ?いや、大当たりでしょうか?目の前にはスライムとはぐれゴブリンが一体ずつ立っています。

 ふふ、お兄さんがいたら止められるかもしれませんが今日はいないのでね、誰も私を止められませんよ!それに、魔物側も私のことに気づいたようで私めがけて移動を開始していますよ。もうこれはやるしかないですね!


「……サンダーボール。」


 私の両手には雷の玉が一個づつ浮かんでいます。……簡単にやっているように見えるかもしれませんが、これって結構難しいんですよ?まあ、魔法の発動過程に問題点がありますが、これは後程解説します。

 で、二匹の魔物に一個づつサンダーボールを放ちました。スライムはズリズリ地面を這うように動いているので普通に当たりましたが、ゴブリンの方はというと……ギリギリでよけたようですね。でも少しかすっているようで左腕の部分が少し焦げています。ちなみにサンダーボールが直撃したスライムはビリビリと感電しています。やはり液体ですからね、雷には弱いでしょう!

 つまり残るは手負いのはぐれゴブリンのみです。うーん、この機会にせっかくだから呪属性魔法とか使ってみたかったですが、……まあ倒せればなんでもいいですか。


「アイスランス、っと。」


 氷属性の初級魔法を放つと今度は避けられなかったようで直撃しました。ドサッと倒れたはぐれゴブリンは身動き一つしません。


「ではあとは討伐部位を回収っと。……いたッ!?」


 えっ!?一体何が!?何かを踏んだと思ったら体中に電撃が走ったんですが!?


 足元を見るとスライムの足(?)を踏んでいました。めちゃくちゃ帯電しているスライムの、です。

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