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これが私のモーニングルーティーンです!

 翌日、私はベッドで目を覚ましました。……え?吸血鬼のくせにベッドで寝るな?棺桶で寝ろ?


 ……うるさいですね。私だってね、一時期は棺桶で寝てましたよ。お父さんは基本的に棺桶で眠りますからね、私も5歳誕生日に私専用の棺桶をもらいましたからね。確かにとても眠りやすかったです。そう、それはあまりに快適で全然起きれないほどに。


 何度もお母さんに心配をかけました。朝になっても姿が見えないと、お昼寝に行ったと思ったら全然起きてこないと。まあ、たいていは棺桶の中にいるので途中からどこにいるかで心配されることもなくなったんですがね。でも、やはり眠りすぎなところは心配らしく。なにせ吸血鬼は放っておいたら年単位で眠ってしまうらしいですからね。


 お母さんに心配をかけてまで棺桶での快適さを取るかと言われたらそれは否なので、しょうがないのでベッドで寝ています。でもお父さんは普通に毎朝起きているので時間が解決してくれるのかもしれませんね。いつになれば大丈夫になるかはお父さんでもわからないらしいですが……。


 まあ、そんなことは今はいいでしょう。とにかく快適な朝です。窓から降り注ぐ朝日に目を細めながら起き上がります。今の季節は秋ですので、少し薄めですが手放せないほどではない布団を畳んでベッドの端に置いておきます。こうしておくことでメイドのサフランが回収してくれます。いやー、前世では全く考えられませんね。自分のことは全部自分でやらなければならなかったので。


 おっと、そんなことを言っている場合ではありません。さっさと着替えてリビングに行かないと。朝ごはんが私を待っています。バッと衣装棚を開くと、たくさんの洋服が姿を見せます。ふふっ、これでも肩書は貴族令嬢なので、私!いつ使うかわからないようなドレスも持ってるんですよね。……最後にいつ着たのかわからないくらいですが。それに今日はこれからはじめて依頼を受けに行くんです。こんなひらひらがついたドレスなんて着ていけませんね。奥の方にある訓練用の洋服を着ていきましょう。これはお父さんと剣の訓練をしていた時に来ていたものです。……当然ですが、まったく剣は振れませんでした。なぜでしょうね?


 今日着る服を決めたところで一階のリビングに向かいます。え?まだ着替えないのかって?もし朝ごはんをこぼしたらどうするんですか!?パジャマならそのまま洗ってもらえますが、普段着を汚したら自分で洗わないといけないんですよ!?……まあ洗うのは別にいいですし、そもそもこぼさないで食べろってことなんですけどね。朝ごはんがおいしくて焦って食べちゃうんですよね、これが。なので一月に一度は確実にこぼしてしまいますね。……いやー、いつもサフランには迷惑をかけています。今度依頼達成でお金をもらったら何かプレゼントでも贈りたいです。


 さて、階段をたたたっとおりますと目の前にリビングが広がっていますね。おや、私が最後だったようで皆が私を見ています。


「おはようございます!」

「「「おはよう。」」」


 挨拶すると挨拶が返ってきます。階段に一番近い自分の席に座ると、お父さんが微笑みながら声をかけてくれました。


「よく眠れたかい?」

「はい。それはとてもよく。起き上がりたくないくらいですね。」

「それはよかった。よくしっかり起きられたね。」

「まだ布団に呪いがかかっていないので起きられます。冬になるとこうはいきませんね。」

「そうなったらまた私が起こしてあげるわね?」


 おっと、お母さんが参戦してきましたね。うーん、起こしてもらえること自体はうれしいのですが……。


「それは遠慮しておきましょうかね。もうあれを食らうのは嫌です。」

「あら?ならしっかり起きられる?」

「……もちろんです!」

「少し間があったようだけど、大丈夫かしら?」

「大丈夫です!……きっと。」

「ならいいわ。」

「いや、よくないでしょ?ルナ最後にきっと、ってつけ足してたよ?」


 おや、今度はお兄さんが参戦してきましたか。……え?なにナチュラルにばらしてんですか?聞こえずらいようにボソッと言ったのに。


「そうなの?ルナ?」

「いやー?そんなこと言った覚えはないかなぁ?」

「ああ、言ったのね。ならしょうがないわね。私も本当はやりたくはないのだけど、起こしてあげるしかないようね。」

「え!?いやいや、大丈夫ですよ!?それにそんなこと言った覚えはないと……。」

「ルナが嘘をつくときは分かりやすいからね。嘘は通じないんじゃないかな。ね、父さん?」

「そうだね。ルナもそうだけどソルも嘘をついてる時は分かるもんだよ。」

「え?僕は嘘つかないでしょ?」

「はい?何を言っているんですか?お兄さんは結構嘘つきますよ?」

「え?」

「え?」


「はい、朝ごはんを運んできましたよ。……ソル様とルナ様はどうしてそんなに見つめ合っているんですか?」


 私とお兄さんがとぼけ合いをしていると、そこにアロエが朝ごはんを持ってきてくれました。大きなワゴンの上にはトーストとサラダにスープがのっています。……うわー、おいしそう!

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