表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/163

中級魔法の出番ですか!

 いえ、別に初級魔法でもいいんですが、アレを倒しきるのにはそれなりに時間がかかりそうですね。なら仕方ありません、あまり使いたくはありませんが中級魔法を使いましょうか。


 さて、中級魔法の前に少しだけ魔法についての解説を入れましょうか。

 そもそも火属性の初級魔法はファイヤーウォール、ファイヤーシールド、ファイヤーボール、ファイヤーランス、ファイヤーアローの五つがあります。まずこの中から防御魔法と攻撃魔法に分かれます。最初の二つが防御魔法でそれ以降が攻撃魔法です。そしてそこから魔力の発散性と収束性というパラメータで分かれます。魔力を収束させると攻撃範囲が狭まる代わりに防御力や攻撃力が上がり、発散させると攻撃範囲は広がりますが防御力や攻撃力自体は下がってしまいます。

 なので、ファイヤーウォールは発散性が高くファイヤーシールドは収束性が高いです。またファイヤーランスは収束性が高く、ファイヤーアローは発散性が高いです。ファイヤーボールはその中間点にあります。


 そして肝心の中級魔法です。中級魔法はこれらの収束性と発散性が初級魔法に比べるとどちらも一段階上がる、もしくはどちらか片方が著しく上昇してます。つまり、範囲と威力がどちらも上昇する、もしくはそのどちらかが大きく上昇するということです。まあ、それ以外にも派生魔法というものも存在しますが、それはまたあとで紹介しますね。

 上級魔法、超級魔法も同じ理屈で魔法が進化していきます。なので人が一人で扱える魔法は最高でも上級魔法です。超級魔法は儀式魔法と呼ばれるほどで複数人発動が前提とされていて、一人で発動させることは不可能に近いと言われています。


 さて、魔法の紹介も済んだところで早速中級魔法を使っていきますか。少し離れたところからこちらにとびかかってきているオークに反撃する形で魔法を放ちます。


「ブモオォォ!」

「……アイススピアー!」


 地面から氷の大槍が飛び出してきて右腕を振りかぶっていたオークの体を空中で貫きました。……ちなみに私は火属性魔法よりも水属性魔法の派生魔法の氷属性の方が得意です。そうです、さっき紹介した派生魔法です。氷属性魔法は中級魔法からしか存在しませんが、その分最初から威力も高く使い勝手がいいです。


「ブモオォォ……。」


 あ、まだ倒しきれていませんか。しぶといですね。ではしょうがないのでとどめを刺しましょうか。


「はいはい、サンダーボルト、っと。」


 雷の玉が空中に浮かんでいたオークにぶつかり、その体をこんがり焼き上げました。

 ふう、今度こそ倒しきれましたか。まったくここまで戦いが長引いちゃうと使いたい魔法をどんどん使っちゃってダメですね。正直派生魔法はそもそも使うつもりはありませんでしたからね。

 あ、さっきの雷魔法は風属性魔法の派生魔法です。


「ふう、魔力の残りは……まだ全然大丈夫ですね。」


 小さい時から魔力を増やすトレーニングをしてたので(魔力を使い切るやつです。)、魔力量には自信があるんです、私!多分同年代で私以上に魔力がある人はいないんじゃないでしょうか。

 それに加え私には神様由来の魔法の才能がありますからね。まあといってもこちらは常人程度でしょうが。


「準備完了です。」


 オークを倒して一呼吸がついたのでそう声を上げます。また新しい魔物が出てくるものだと思っていましたが、今度は出てきませんでした。その代わりに周囲に張られていた結界が消えていきました。


 ん?どういうことですか?もうおしまいなんでしょうか?


「試験は終了だ。一回ギルド長室に帰るぞ。……お前らそんなところでボーっとしてないで、さっさと依頼を受けに行け。」


 手に持った結界を作っていた水晶をもてあそびながら、周囲の冒険者にギルマスが喝を飛ばしています。……おや?なんか冒険者のうちの半分くらいが倒れてるんですが、気持ちが悪くなってしまったんですかね?それもどうやら側に杖が転がっているので魔法使いなのでしょう。

 うーん、もしかして私の魔法が天才すぎました?あー、やっぱりそうですかそうですか。実は優秀なんですよね、私。


 はーい、改めて場所が変わりましてギルド長室です。そこに私達全員入りきった瞬間にギルド長が盛大なため息を吐きました。


「はぁー。お前、吸血鬼なの隠す気あるのか?あんだけ派手に魔法使ったら吸血鬼だとは思われなくても、それなりに怪しまれるだろ。」

「でもエルフだって魔法が得意だって聞きましたよ?」

「そりゃそうだが、限度があるだろう?そもそもお前の年齢で中級魔法はおろか派生魔法を扱えるはずがないだろうに。」


 そんなもんでしょうか?お母さんもお父さんもお兄さんも普通に使っていますからすごいことだとは思っていませんでしたが。


「……一応言っておくが、派生魔法を扱えるのはCランク以上しかほとんどいないぞ?それくらい派生魔法は扱いが難しいんだ。そもそもとして元の魔法とは系統があまりに違うからな。」


 へぇー、そうなんですねぇ。じゃあ、これから派生魔法を使う時はしっかり考えないとですね。

 そういえば、私のランクって結局どうなったんでしょう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ