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「希望の章」Ep.2 「絶望」と「友人」

奏人「...Kさんは...いつ力に目覚めたんですか...?」

K「私は目が覚めたらもうすでに力を使えていましたよ」

奏人「...俺はどれくらい意識を失っていたんでしょうか...?」

K「ざっと3ヶ月ですね。」

奏人「3ヶ月!?」

K「普通にある事ですよ?寧ろ奏人くんは早い方でしたけどね」

奏人「...早くて3ヶ月...Kさんはいつ頃目覚めたんですか...?」

K「私は...」

う...うわぁぁぁぁあ!!!!!!!!!

とてつもない悲鳴が聞こえる

奏人「避難所の方から...!?」

K「急ぎましょう!!!」

奏人「はぁ...はぁ...なん...だよ...これ...」

グルルルルル...

そこには怪物のせいで原型を保っていない遺体が多くあった

奏人「あ...あぁ...なんだよ...これ...」

K「まさかこんなに早く「レベロ化」するとは...」

奏人「レベロ...?」

K「我々が奴らを呼ぶ時に呼んでいる名です」

少しの沈黙

K「レベロ化したのは...まさか...!」

Kがレベロ化した人間の推測を行っている間に奏人は何かに向かって一目散に走り出した

K「奏人くん!!!」

奏人が向かっている先には生き残りの親子が居た

母「あ...あぁ...」

母は絶望しながらも子供にその光景を見せまいと必死に子供の目を隠す

レベロ「グルルル...」

レベロが親子に標的を移す

レベロ「キ...みタチハは...やく...にげ...」

K「あのレベロ...まだ意識が...!」

レベロが親子に襲いかかろうとした瞬間奏人の剣がレベロの腕を切り落とす

奏人「その親子には...触れさせない...!」

レベロ「か...ナ...ト...」

奏人(今こいつ俺の名前を...!?)

奏人がそう考えている瞬間レベロは左手で奏人に攻撃しようとする

レベロ「グラアアアアアアアアアアアアア」

奏人は避けられない事を悟り防御体制に移行したその時ー!

バゴォォォォォォン!!!!!!

とてつもない轟音と共に目の前のレベロが真っ二つに割れていることに気づく

K「間一髪...でしたが...」

奏人「Kさん...ありがとうございます...でしたが...って...どういう事ですか...?」

K「奏人くん。あのレベロの正体は...」

奏人「正体は...?」

K「ー君のお父さんですー」

奏人はとてつもない絶望と共になにかが歪んでいくのを感じた

奏人「はっ...」

K「どうしました?」

奏人 「Kさん...急ぎましょう。」

K「急にどうしたんですか?奏人くんらしくないですよ」

奏人「行きましょう!!!!」

K「まさか...「インフィニティナイトメア」の能力が発動したんですか?」

奏人は強く拳を握り頷いた

K「...分かりました。急ぎましょう」

父「あっ奏人!とKさんじゃないですか!すいません奏人が...」

K「いえいえ...全然大丈夫ですよ」

後ろでなにか苦しむ声が聞こえる

K「まさか...この人がー」

Kが気づいた時にはもう奏人は動いていた

奏人「ーゼロポイントー」

奏人がそう言うと苦しむ声が無くなった

K「奏人くん...一体何を...?」

奏人「えぇっと...1度目の絶望の時にもう1度あったんです。あいつと」

K「その時に習得した技...というわけですか」

奏人はコクリと頷き立ち上がった

奏人「この力は全てをゼロに戻せる。だから、ほら」

奏人が泣きながら指を指した先には「なにも存在していなかった」

Kも。奏人も。介護していた父も。親族さえも。ゼロポイントを使われた人の存在を「ゼロ」にした。

奏人「あれ...?なんで俺泣いてんだ...」

K「さぁ...?」

父「なんでこんな疲れてるんだろう...」

K「あ、そうだ!もうそろそろお腹も空いてきた頃でしょうからご飯にしませんか?」

皆が賛同する

そしてゼロポイントの能力は消える

ー仮に得た能力なのだからー

???「...奏人...また...会いたいな...」

???「俺も奏人にあいてーなぁいい加減あいつとの会話が恋しくなってくるぜ」

???「涼介はほんと奏人との話好きだね...w」

涼介「あいつと話してる時が1番楽しいんだよ!シロナだってそうだろ?」

シロナ「うん...奏人...無事だといいな...」

涼介「縁起でもないこと言うなや!」

シロナ「ごめんごめんw」

涼介「しっかし...第1支部のリーダーがKか...あいつで本当にいいのか?」

シロナ「大丈夫でしょあそこに奏人さえいなきゃ多分大丈夫」

涼介「あぁ...そうだな...よりにもよってなんで奏人なんだろうな...「インフィニティナイトメア」の所有者が」

シロナ「能力さえ目覚めなきゃ....大丈夫だよ」

涼介「...そっか」

2人は廃ビルの下を見渡す

シロナ「ざっと200か...」

涼介「そうだな...さてと...やりますかい?」

シロナ「当たり前でしょ?実力落ちたらどーすんのよ」

涼介「ははっそうだったな」

シロナ「いくよ」

その瞬間2人は廃ビルから飛び降りるー

.........

シロナ「そっちは何秒?」

涼介「15秒。シロナの方は聞かんとくわ」

シロナ「なんでよ!!!w」

涼介「どーせ1秒だろ?」

シロナ「ぶっぶー!0.59ですーだ!」

涼介「結局はええじゃねぇかよ」

2人「あはははははは」

2人の笑い声が響き渡る

シロナ「さーてと...奏人探すの再開しよっか」

涼介「そーだな」

シロナ「あの偽善者にだけは目をつけられてないといいけどね」

涼介「...まだひきずってんのか...第2支部の件」

シロナ「...当たり前でしょ」

2人はそう話しながら奏人の捜索を始める

???「ふふふふふっ...楽しみねぇ...黒井奏人くんと神崎シロナちゃん...闇と光の器の2人が接触すると...どうなっちゃうのかしら...」

不敵な笑みを浮かべる女。

まだK達は知らなかった。奏人に脅威が迫っていることに

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