119話「秤」
エレベーターが欲しいと、塔の階段を上り下りするたびに思う。
今日はネロトリアからの状況報告の日。これまでは絶対に行かせてもらえなかったが、今回はアンネさんが倒れたということで、俺が代理である。
魔具が使えず、手紙での伝達も不可能な今、必然的に連絡手段はごくごく原始的な対面方式に限られている。つまり、ネロトリアからの報告を聞くために、わざわざ塔を降りて、聖域の結界付近まで行かなければならなくなってしまうのだ。
寝食を惜しんで俺のそばにつき、数日に一度はこうして結界と塔の行き来を繰り返していれば、それは倒れもするだろう。どうしてそこまでするのかと、何度目になるかも分からない疑問を捏ねる頃、ようやく塔の入り口まで辿り着いた。
いくつかの準備を経て、次はいよいよ結界へ。ここ数日、半ばストーカーのような勢いでアンネさんに付き纏われていたこともあり、静かな周囲は少し物足りない。だが、これは却って好都合な状況なのだと、自分を納得させることにした。
アンネさんは俺の望みをできる限り叶えようとしてくれる。それはもう極端なほど、体を壊してでも俺のそばにいてくれようとしたほどだ。
こちらに来たばかりの頃は、単に仕事人間だとか、優しい人だからそうなのだと思っていた。実際にそうした面はあるのかもしれないが、今はそこに別の理由が加わっている。
アンネさんは恐らく、正しくなければという呪いめいたものに突き動かされて生きているのだ。言いつけを守り、正しくあること。自分の願い全てをわがままとして排除し、やるべきことを淡々とこなすことが正しいと思っている。
俺に対する態度全てがそうとは思えないが、多少なりそうした面はあるだろう。聖女だから、主だから、命令されたから、約束があるから。
アンネさんは心身ともに俺をサポートしてくれている。だが、そうなるとここ数週間の過保護ぶりは一体何なのだろう。少なくとも体調はかなり回復して、精神面も、ネロトリアにいた頃よりはずっと楽だ。それでも俺のそばにいる理由があるとすれば、いつまでもそばにいるというあの約束があるからということになる。
しかし、それは何も二十四時間隣についていろという意味でないことは、アンネさんとて理解しているはずだ。だというのに、彼は過剰なまでにそれを実現しようとしているように見える。そうなると、また違った理由が浮上してくるのである。
例えば──俺に何か隠し事をしているから、とか。
あれが護衛というよりも監視に近いものと考えれば、ある程度の説明がつく。幸か不幸か今のアンネさんは話ができる状態にない。どちらかといえば紛れもなく不幸だが、ある程度は因果応報的な面もあるため、この状況を利用するくらいは許されるだろう。
ネロトリアからの報告は数日に一度、結界越しに行われる。来るのは大抵イーザックさんと決まっているらしく、来訪を知らせる際には控えめな花火──爆竹にしては高く上がり、花火というには彩りに欠けるそれをどう呼ぶべきなのか、いまだに判断が付かないのだが──を使う。
窓の外に上がるそれを見るなり、アンネさんは報告を受けに塔の外へ向かおうとしたそうだが、見張りとして彼の部屋にいるイツキさんから力づくで止められたようだ。アンネさんの部屋から出てきたイツキさんは、何やら疲れた様子で俺にアンネさんの代理を依頼してきた。
そうした経緯から、俺はイーザックさんからの報告をアンネさんに伝える、伝令者の役割を担うことになったというわけだ。だが俺は、ここで馬鹿正直に仕事をこなすほど真面目ではないのである。
結界のそばまでいくと、イーザックさんは驚いたように目を見開いた。当然だろう。いつも報告の場に訪れる人物とは、明らかに違う姿をしていたのだから。
「……フィル、どうしたの?」
イーザックさんの目に映る俺は、やや草臥れているアンネさんの姿をして、車椅子に腰掛けている。当然、知人が見れば驚く光景だろう。
魔法──いつもの影属性魔法と、ポーションで魔力を供給した風属性魔法──で姿と声をアンネさんに変えたとしても、身長は誤魔化せない。頭の上にアンネさんの頭を映し出すことはできるが、動きが不自然になってしまう。違和感のない会話を意識しながら、アンネさんの表情を魔法で作るというのは、どう考えても至難の業だ。ぶっつけ本番で腹話術をやるより難しい。
だが、こうして身長を誤魔化してしまえば、問題となるのは彼を装う演技のみ。伊達にこちらに来てからアンネさんに面倒を見てもらっていないのだ。その程度は朝飯前である。
「塔に出してもらった。頼めば基本的に何でも出てくるのはお前も知っての通りだろう」
「いや、話には聞いてたけど、そうじゃなくて」
イーザックさんが車椅子を調達した手段ではなく、経緯を尋ねていることは明白だったが、あえて全く気付いていない風を装ってみた。
予想通りに聞き返されてから、改めて事前に考えておいたストーリーを展開していく。
「報告に行くところを礼央様に止められた。自分が代理で行くと言って聞かなかったから、妥協案として車椅子を使うと言ってようやくだ」
「まぁ……確かに聖女様に代理を任せるわけにいかないのは分かるけど、そんなに体調悪いなら、前回の報告のときに言ってくれたらよかったのに」
「問題ない。それより、状況の方はどうなっている」
さりげなく、これまで報告の場に俺を呼ばなかったのが意図的であることを確認し、何事もなかったように報告を促した。今のところ、イーザックさんが俺の変装に気付く気配はない。彼はメモを見るでもなく、内容を誦じた。
「ユーデルヤードがようやく折れかけてる。嫌なやり方だけど、聖女様が国家の管理下に置かれているって説得してようやくだよ」
まるで物か、そうでなければ兵器扱いだが、今さら驚くことはない。異世界人という事実も手伝ってか、この世界での俺は別の生き物として扱われている節がある。これなら教室で飼っているメダカの方が、俺よりいい扱いを受けているかもしれない。
誰にも伝わらない自虐を心の中でこぼし、冷静に質問を続ける。
「グラストニア側の停戦合意は?」
「そっちは建前が整えばすぐにって感じ。あっちの戦況はかなり追い詰められてるからね」
「魔具がないとはいえ、戦闘向きの種族のはずだが」
「聖女様の作戦が思ったより効いたみたいだよ。それでも本来なら互角か、少し優勢くらいだったんだけど、今はこっちが圧倒してる」
イーザックさんからの報告は意外な内容だったが、彼の苦々しい表情を見るに、どうやら嬉しい想定外ではないらしい。
「こう言ったら何だけど、腹いせとか……復讐みたいなものなのかな。人間から吸血鬼への」
言いにくそうにしつつも、俺と話すときのように言葉を選びはしない。おかげで大体の事情は把握することができた。
アンネさんをよく知る人物とのやり取りは、あまり長く続けているとボロが出かねない。なるべく早くこの時間を終わらせるべく、おおよその事情を簡潔にまとめてみた。
「エルフや魔女といった魔法攻撃に長けた種族は人間側に着きかけている。魔具無効化による打撃がさらに増す中、数や魔法攻撃で勝る人間側は、積年の恨みを晴らす勢いで必要以上の殺戮を繰り広げていると?」
言葉で言う分には、歴史の教科書を音読するような感覚だが、実際の戦場は酷い有様だろう。自分に正当性があると信じきった生物ほど恐ろしいものはないのだ。
イーザックさんはこうして前線に行かずに済んでいる。とはいえ、俺よりはよほど前線の情報が入ってきやすい立場のはずだ。中にはきっと、聞くに耐えない話も多くあるだろう。
この戦争は歴史ではない。今この世界で、現実として起きていることなのだから。
嫌でも実感する事実を前に、気分が沈むのを感じていると、イーザックさんが信じられないものを見るような目でこちらを見ていることに気付いた。もしや違和感を抱かれてしまったかと警戒しながら、アンネさんらしい、何とも思っていない風を装いながら尋ねる。
「どうかしたのか?」
「いや……未だかつてない察しのよさと語彙力だなと思って。フィルの主要言語って肉体言語でしょ?」
「私を何だと思っているんだ」
ここは呆れつつ、まるで自覚がない様子で。
恐らくアンネさんは自覚していないが、彼はどうやら言語化が苦手な方らしく、すぐ実力行使に出るところがある。最近は外交の機会も多いせいで大人しくしているものの、こちらに来たばかりの頃、言葉で足りるはずの場面を拳で切り抜ける彼を何度か目にしてきた。
相変わらずの友人に対し、イーザックさんは苦笑いを浮かべて、話題をそっと元に戻す。
「歴史的にってだけじゃなく、今も人間は吸血鬼から虐げられてる側面があるからね。吸血鬼の奴隷商が人間を攫うなんて話もよく聞く。そうでなくても……」
イーザックさんはそこで一度言葉を切り、目を逸らしてから、覚悟を決めたような顔に再びこちらの目を見た。
「……敵を殺すためには、理性だとか良心が邪魔になる。そういうものを排除するのに、他種族の敵兵は都合がいいんだろうね」
それはやはり、歴史になり切らない生々しい事実だ。戦争は人を人でなくする。それはきっと味方も、敵も、同じことなのだろう。
敵を化け物だと思い込みながら殺し続ければ、いつしか自分がその化け物になっていることに気付く。きっともう、元には戻れない。戦争が終わっても、終わらなくても、元の自分は取り戻せない。それはどれだけの絶望をもたらすことだろう。
そうまでして戦う理由がある者は、最初から戦場には立っていないはずだというのに。
「……戦争で得られるものなど何もないと、分からないものなのか」
口調ばかりを彼に寄せて、俺の本音をこぼしてみる。
こんなにも恐ろしく、生きとし生けるもの全てが傷つくような災いを、どうして引き起こそうと思えるのか。戦争という、歴史の遺物と思い込んでいたものの当事者になってなお、その理由は見当もつかない。むしろ、飢える心配がない環境に置かれたことで、戦争へのやりきれない怒りは強まるばかりだ。
争わず、傷つけ合わず、平和に暮らしたい。それは誰もが願うことではないのだろうか。大勢が望むであろうそれを壊してまで得られるものなど、高が知れているのではないだろうか。
俺の冷静さを欠いた疑問に、イーザックさんはそっと、彼が戦争の中で得た答えを示す。
「今の暮らしを悪くしている敵がいる。それを倒せば、望むものが手に入って、現状が劇的に良くなる。そう思わないと、生きていけないんだと思うよ」
暗い顔で、呟くようにして提示されたその答えは、やはりやりきれないものだった。
戦争が始まる前から、全員が争わず、傷つけ合わず、平和に暮らしていれば、このようなことにはならないのだろう。自分の命や大切なものを脅かす存在がいれば、それを取り除くことで危機を脱することができると思い込む。
窮鼠が猫を噛むように、八方塞がりの中で決断を迫られた生き物というのは、強大な敵をも倒す力を発揮することがあるという。言い換えるならそれは、平時は絶対にやらないような危険を冒すということだ。追い詰められたとき、狭まった視野でどれだけ正しい道を探せるだろうか。
たとえ何があっても、戦争という手段だけは取るべきではない。大切な人を守るために、敵兵を殺そうとまで考えた俺が言えた義理ではないが、戦争が大多数にとっての絶対的な悪であり続けない限り、この世界に平和はないだろう。
「紛い物の光に目が眩んで、足元の犠牲に気付かない。光が偽物だと気付くのが先か、積み上げた犠牲に足を取られるのが先か」
俯きがちに言ったイーザックさんは、ややあって困ったような笑みを浮かべて続けた。諦めたような、疲れたような顔だ。
「僕たちだってそうだったでしょ。手段が戦争か、聖女召喚かの違いがあるだけ」
希望を欲して絶望を生む。馬鹿馬鹿しいと思ってしまうが、突破口を望むものからすれば、それは一世一代の賭けなのだろう。それでもやはり、どうしようもなく愚かに見えてしまうのは、この件において俺が「紛い物の光」であり、「足元の犠牲」でもあるせいなのだろうか。
「まぁ、あっちも元は聖女様を寄越せって言ってきてたわけだから、手段は結局似通ってるのかもね。聖女がいないってだけで、治安だったり食料供給だったりは滞るし、何より他国との連携が取れない。聖女を理由に疎外されてきたグラストニアが、聖女様を欲しがること自体は納得できる」
イーザックさんが半ば呆れ気味に口にしたのは、こちらに来たばかりの頃、アンネさんからも聞かされた、外交的な聖女の存在意義。
だが、続けて放たれた情報は、俺が知る由もないもの。
「にしても、断ったら戦争前提で聖女様と生き神の交換を持ちかけてくるなんて。軍事力で目立たないだけで、開戦前から結構追い詰められてたのかな」
動揺を、どうにか押し殺した。
生き神というのは、言うまでもなくタビサさんのことだ。魔具無効化に特化している彼女は、聖女の代わりとはなり得ない。グラストニアが彼女を軟禁していたのは、聖女の代用となるかどうかを確かめるためだと思っていた。望む結果が得られなかったことで、いよいよ聖女の誘拐に踏み切ったのだと。
突然黙り込む俺をみて、イーザックさんが心配げに声をかけてくる。
「フィル? 調子悪い?」
「いや……何でもない」
「分かってると思うけど、この辺りの話は聖女様に聞かせないようにね」
配慮という面において、イーザックさんはアンネさんをまるで信用していないらしい。念を押されて空返事を返しつつ、不自然に思われないことを願いながら、別の問いを放った。
「今回の戦争が、礼央様をきっかけに始まったものだということは……どれだけ知られている? ネロトリア国内だけでなく、同盟国は」
「ネロトリア国内では、国王陛下をはじめとした王族の方々、あとは聖騎士団と騎士団の上層部くらいだと思う。僕とフランあたりはグラストニアからの使節が来たときその場にいたから知ってるけど。同盟国の方は、聖女の奪取を目的とした開戦ってことくらいはさすがに気付いてるだろうね。その前にグラストニアからネロトリアへの要求提示があったことは知らないはずだよ」
耳を滑る説明を、どうにか繋ぎ止めて、頭に叩き込む。
事情を知っているようでいて、その実何も知らなかったのだと、思い知らされた気がした。
今回の戦争のきっかけが、グラストニアによる聖女の奪取が目的であることには薄々気付いていた。表向きは人間対亜人の構図を取ってはいるものの、元はグラストニアからネロトリアへの宣戦布告が始まりだ。何度も誘拐や毒殺未遂を起こされていて、今さら人間の国だから倒すというような理屈を信じられるほど素直ではない。
だが、単にグラストニアが領土ごと聖女を奪おうとしているのと、国か聖女かの二択を迫られて聖女を取った結果とでは、話が違ってくる。
前者は俺を含め、ネロトリアを始めとした人間側は、一方的に奪われた被害者でいられる。
後者は、人間側や亜人側、この戦争で犠牲を強いられた人々と、俺とが天秤にかけられ、俺の方に傾いているという状態だ。
俺一人、差し出していれば。思わずそんな考えが浮かぶ。
当然、グラストニアには行きたくない。あの国で、人間は獣畜生のような扱いをされ、聖女であってもネロトリアより露骨に道具扱いされる未来しかないだろう。
だが、それで大勢の命が失われると知っていたら。この世界でただ一人の友達から、家族を奪ってしまうと知っていたら。俺一人の存在で全てが丸く収まったのだとしたら。
グラストニアに差し出されるか、数千人、あるいは数万人かもしれない命を背負って生きていくか。そんな選択を迫られたとして、俺はどちらを選んだだろう。
「聖女様と何かあったの? また怒らせた?」
魔法で上書きしているなら、顔色の変化は悟られない。考え込む俺を見て、イーザックさんは体調以外の悩みを答えとしたようだ。
アンネさんとは昨日から口をきいていないが、それをここで説明する気にはなれなかった。
代わりに、ずっと確かめられずにいたことを聞いてみることにする。
「いや……礼央様は、生き神のタビサさんのことを気にしていた。今はどうしている?」
「ああ、彼女は……元気って言っていいのかな」
タビサさんについて尋ねると、イーザックさんは少し困ったように考え込む。どう説明したか決めかねている様子だが、相手がアンネさんということもあり、さして時間を置くことなく言葉を続けた。
「あまり食事を摂ろうとしないんだけど、痩せるでもなく健康なんだよ。グラストニアを出る直前、フランが言うには何か酷いものを見たみたいで、少し元気はないけど、ひとまず体調面に問題はない」
「そうか。それならよかった」
慣れない環境で苦労してはいないかと心配だったが、どうやらそちらは問題ないらしい。それをせめてもの救いとしていいものか、悩みながらも笑顔で応じる。
気付けば、それなりに長い時間が経っていた。魔具が使えない今、正確な時間を知ることはできないものの、イーザックさんもあまり長居はできないのだろう。俺がこれ以上何も聞いてこないことを確かめてから、締め括りに入った。
「そっちは何か報告しておきたいこととかある?」
「礼央様の体調はかなり持ち直した。昨日はシノノメ式の鍋を食べていたほどだ」
「フィルも一緒に食べたらいいのに。戻ってきたらこき使うんだから、こっちを変に気遣うのはやめてよ」
友人間の、気安い物言い。自分に向けられたものではないそれを密かに噛み締め、アンネさんの代わりに答える。
「ああ、分かっている」
「それじゃあ、次は三日後に来るから」
そう言い残して去るイーザックさんを見送り、彼の乗る馬車が見えなくなるまで、結界越しに見つめていた。
俺も塔に戻ろうと、車椅子の右車輪に手をかける。だが上手く方向を変えることができず、車椅子はガタガタと耳障りな音を立てて前進し、結界の方へ。
「おっと……やばいやばい」
つま先が結界に触れるという頃、やっと車椅子を止め、少し後退してから立ち上がった。聖域の結界は強度こそあれど、俺の結界のように触れたもの全てを消し炭にするというわけではない。せいぜい少しぴりつく程度だ。
何をするでもなく、結界の向こうを見つめてみた。聖域は大陸中央部にあるため、直進すればネロトリア、右側に行けばコルトリカに行ける。普段なら各国を隔てる結界が邪魔をするが、今ならば聖域の中を移動し、程よい場所の結界を破れば、コルトリカへの亡命くらいは可能ということだ。
結界を破る、外に出る、どこまでも走る。何もかも、全て捨てて。
それだけで逃げられる。自由な足があるのだ。伝達用の魔具が使えず、アンネさんも万全の状態にない今、すぐに追いつかれることはないだろう。
そこまで考えても、俺はその場に佇んだままで、やがて車椅子を押して結界に背を向けた。
こんなチャンスは、きっともう二度と訪れない。だが、もし二度目のチャンスがあったとして、俺はそれを掴むことはしないだろう。
自由な足はある。そこに絡みつく、幾千、幾万の鎖にさえ気付かなければ、俺は自由なままだったのかもしれない。




