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47話

 レーヌさんを連れて、ティアが戻ってきた。


「コウさん、起きたんですね。」


「心配かけました、レーヌさん。ティアも呼んできてくれて、ありがとうな。」


「い… いえ…」


「大丈夫ですよ。それで、魔法はどうでした?」


「はい、成功しました。」


「そう言えば、コウさんは、何の魔法をお使いになったのですか? ありえない位の魔力が込められてましたけど?」


「あぁ、それは…」


 俺は、今使った魔法の事となんで俺がこの魔法を使ったのかの説明を、レーヌさんやティアに聞いて貰う。

 全てを話終えると、2人とも驚いた顔をしていた。


「し… 神代魔法って聞いた事ある… お母様それって…」


「えぇ、ティア。あなたが思っている通り神々が使うとされている魔法の事だと思うわ… それに、コウさんが言った通りなら、私たち妖精族は、魔族や他の者たちにも恐れ事なく安心して暮らせますね。」


「その通りです。MPも回復したようなので、今から、むこうと繋げてみたいと思います。」


 今俺が、使えるもう1つの神代魔法を発動させる。


「神代魔法:異世界を越えるの扉(ゲート)


 すると、目の前にこちらの世界に来る時に見たあの扉と似た造りの扉が現れる。


「これを通ったら、私が作った世界に行けると思います。」


 俺は、立ち上がり扉の前に立つ。

 すると、扉が自然に開き始める。


「それじゃあ先に、行って確認してきますのでちょっと待っていて下さい。」


「コウ、私も行きたいの!!」


 アルがワクワクしたような顔で、言ってくる。

 あの顔じゃあ待ってろと言っても、聞かなそうだな…

 まぁ、むこうには、まだ生物はいないから、大丈夫かな…


「…分かった、でも俺の側から離れるなよ。」


「分かったの!!」


 アルと手を繋いで、扉を潜ろうとしたら、


「わ… 私も行きたいです!!」


 ティアも、そう言ってきた。ティアを見てみるとアルと同じ顔をしている。その後、チラッとレーヌさんの顔を伺うと、笑顔で頷いている。


「…それじゃあ、ティアもおいで。」


「はい!! ありがとうございます!!」


 ティアは飛んできて、俺の肩に座る。


「それじゃあ、レーヌさんに行ってきます。」


「はい、気をつけて下さい。」


 俺たちは、扉を潜って行った。



 ◇



 潜った先は、先ほどまでいた場所と変わらない森の中だった。


「ここが、コウの創った世界なの?」


「ここが、コウさんが創られた世界何ですか?」


 2人とも、同じ事を聞いてくる。


「あぁ、そうだ。と言っても、ティアがいた森をベースにしてあるから、そんなに見た目は変わらないけどな。」


 俺はアルを抱き抱える。


「それじゃあ、空から見てみるから、アルもティアもしっかり掴まっていてくれ。」


「「はい(なの)!!」」


 俺は、天歩を使い、空高く登っていく。

 ある程度登ると結界魔法を使い、足場を作り出す。

 登っている間、アルたちは、おおはしゃぎだった。

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