43話
俺は、トレと一緒に森の外にむかった。
途中、緑小鬼と遭遇したが、トレが倒してくれる。
何体かは、自分で倒し、アイテムボックスの中に死骸ごと入れておく。
少しして、森の外に出ると、トレの言った通り、灰色狼などの死骸は山ずみで置いてあった。
「あの中から、牛男の死骸を全て、持ってきてくれ。」
「分かりました…」
トレは、言った通り半分に分かれグロテスクになっている牛男の死骸を持ってきてくれる。
「そのまま、体を繋げたまま押さえておいてくれ?」
「分かりました…」
トレが押さえてくれている牛男の死骸にまず回復魔法をかける。
「完全回復」
分かれていた体が、次第に繋がっていき、元に戻る。戻ったのを確認した後、昨夜覚えた魔法を使う。
「死役」
魔法を発動した瞬間、牛男との繋がりを感じる。
「立て!!」
すると、牛男が起き上がる。
そう、俺が今使ったのは、死霊魔法だ。覚えたてなので、成功するか分からなかったが、無事に、成功したようだ。
俺は、死役した牛男に、鑑定眼を使ってみる。
名前:ー 種族:屍牛男 性別:♂️
ランク:1 LV:1 HP:100 MP:10
STR(力):100 DEX(器用):100 DEF(防御):100
AGI(敏捷):100 INT(知力):30 MND(精神):10
LUK(運):10 CHA(魅力):10
スキル:身体強化Ⅲ 斧術Ⅲ 腕力強化Ⅱ 怪力Ⅱ
称号:コウの死役獣
…スキルは、そのままだがランクやステータスが下がっていた。
これは、ちゃんと、スキル大百科に書いていた通りだ。この対応策は、シュテルさんに聞いているので、後で試すとする。
「トレ、損傷の少ない黒狼もしくは、灰色狼の死骸を10体だけ持って来てくれ。」
「分かりました…」
数回に分けて、黒狼3体と灰色狼の死骸7体を持ってくる。それらに、牛男同様に回復魔法をかけて損傷部を治した後、死霊魔法を使っていく。
死役後に、鑑定眼で確認しておく。
名前:ー 種族:屍黒狼 性別:♂️
ランク:1 LV:1 HP:30 MP:5
STR(力):20 DEX(器用):10 DEF(防御):15
AGI(敏捷):20 INT(知力):15 MND(精神):5
LUK(運):5 CHA(魅力):5
スキル:身体強化Ⅱ 俊足Ⅱ 噛みつきⅡ 嗅覚強化Ⅱ 咆哮Ⅰ 統率Ⅰ
称号:コウの死役獣
名前:ー 種族:屍灰色狼 性別:♂️
ランク:1 LV:1 HP:20 MP:0
STR(力):10 DEX(器用):5 DEF(防御):5
AGI(敏捷):10 INT(知力):5 MND(精神):0
LUK(運):5 CHA(魅力):5
スキル:身体強化Ⅰ 俊足Ⅰ 噛みつきⅡ 嗅覚強化Ⅰ
称号:コウの死役獣
狼たちも、失敗せず10体全て成功する。
トレに、残ってある灰色狼の処理を任せ、俺は次の作業に移る。




