33話
私は、崇高なる魔王・ドヴァー様の僕にして、四騎将が1人、トレ・フォース。今は、ドヴァー様の指示にて、3人の部下と一緒に、妖精との交渉にやって来ていた。なのに、あいつら、私たちの交渉を拒否してしまった。その件をドヴァー様に報告すると、すぐに捕縛の許可がおりた。すぐに、捕縛にむかったが、姑息な結界を張ったせいで、手が出せなくなっていた。その為、今は、部下3人に捕縛にむかわさている。その妖精の捕縛にむかわせてある部下が帰ってきた。
帰ってきた3人の様子に、少し違和感を感じながら、報告をするように伝える。
「では、報告を聞こうか?」
「はい… 妖精の捕縛は失敗しました…」
「なに… なら、何故帰ってきた?」
「トレ様に、進言がありまして、一度戻って参りました…」
「私に進言だと? 言ってみろ。」
「妖精族の捕縛を諦め、自国に帰られてはどうかと…」
「なに!! 貴様何を言っているのか分かっているのか!!」
「はい…」
「ほう… 後ろの2人も同じ意見か?」
2人は、無言まま頷く。
「そうか…」
パチンッ
指をならし、私の後ろに控えていた獣魔が、部下の首をはねていった。
「命令違反は、死罪のみだ…」
物言わなくなった部下に、投げ掛ける。
ドヴァー様にそろそろ、捕らえろと言われているので、私も出るとする。
私は、ここ数日中に、獣魔にしたモンスターを連れて、森へむかった。
そこで私は、あり得ない光景を目にした。
「何が起こった…」
突然の大きな結界。その中には、私の放った9割近くの獣魔が閉じ込められ、あっという間に、全滅してしまった。
そんなあり得ない光景に、戸惑っている私の目の前に、何かが落ちてきた。土煙のむこうに、何かの気配を感じる。
「誰だ!!」
反射的に、落ちてきた何者かにむかって、叫んでいた。
◇
勢い余ったせいか、土煙が舞ってしまった。
「誰だ!!」
ん、俺にむかって言ってるのか?
答えようとする前に、
「けむたいの!!」
「ごめんなアル。今すぐ払うからちょっと待ってな。」
「はいなの。」
「風」
俺は、突風をおこし、土煙を吹き飛ばす。土煙もはれた為、アルを下ろしてやる。その先には、先程遠眼でみた、魔族が立っていた。
「れ… 劣等種に、獣のガキ? 何だ貴様ら!!」
「俺たちは、妖精の味方って所だな。」「味方なの!!」
「味方だと… なら、私たちの敵ってことだな。殺れ!!」
魔族の指示に従って残っていた、周りの緑小鬼や灰色狼が、襲いかかってくる。魔族の後ろに控えている大きな体躯のモンスターは、今だ後ろに控えている。
「アル、周りのモンスター頼めるか? 魔族とその後ろのモンスターは俺が相手にする。」
「任せるの!!」
「なら、お願いなアル。纏う魔法は何がいい?」
「さっきのコウみたいに、雷使ってみたいの!!」
「了解。雷球」
「モード:雷鎧」
アルの髪の毛が濃い金髪になり、濃い金色の鎧を纏う。




