3話
顔を洗った後、お腹が空いていたので、財布とスマホを持ち、コンビニへむかう。
コンビニについた後、弁当やカップ麺、デザートを買い、コンビニを後にする。
そのまま、家に戻らずにあそこへむかった。
昨日は気づかなかったが、入り口の横に看板が立て掛けてあった。そこには、
"不思議屋"
と書かれていた。中へ入ると、
「いらっしゃ~い。あれ、コウじゃない?今日も来てくれたの?」
「はい!!」
「それで、今日はどうしたの?」
「シュテルさんに、謝りに来ました… すみませんでした!!」
俺は、頭を下げる。
「え、急にどうしたの?」
俺は朝の出来事を説明する。
説明を終え、シュテルさんの顔をみると、少し口を開け、ポカーンとしていた。
「そ…それで、私に謝りに来たの?」
「はい… こ…これ、一応お詫びの品です…」
先程買ってきた、デザートを手渡す。
シュテルさんは、笑いながら受け取ってくれた。
「ふふ、気にしなくていいのに。でも、ありがとね。後で頂くわ。」
「はい… そ…それで、シュテルさん…」
「な~に?」
「あ… あの一番くじって、まだありますか?」
「えぇ、あるわよ。」
「今日も、1回引いてもいいですか?」
「えぇ、いいわよ。」
あの箱が取り出し、カウンターに置いてくれる。
俺は、1万円を渡し、くじを引き、めくる。
今回もFと印字されていた。昨日と同じで、カードを1枚選ぶ。カードには、✕♡★☆と印字されていた。相変わらず読めないが、たぶん、昨日とは別物だと思う…
「それじゃあ、シュテルさん本当にすみませんでした。また、来ますね。」
「気にしないで。分かったわ。またのご来店お待ちしてるわ。」
そう言って、不思議屋を出て、家に戻って来た。
弁当を食べ、アニメを観たり、ノベルを読んだりして、その日を過ごす。
その日の夜も、俺は、枕の下にカードを敷いて眠った。
◇
顔に吹き付ける風で目を覚ました。
周りは、何もない草原。
「そうだ、俺は昨日もここに…」
目を覚ましたと同時に、昨日の夢を思い出す。すると、昨日同様目の前に透明なボードが現れた。
"傷が治るイメージをして下さい"
今回は傷を治すイメージか… 早速、イメージをしてみる。
傷からかさぶたへ、そして傷が塞がるイメージ… すると、
"✕♡★☆を覚えました"
あの透明なボードが現れたと同時に目の前に、足に怪我をしている小さな角の生えたウサギが現れた。
何故かどうにか出来ると思った俺は、ウサギに近寄り、今度は怪我を治すイメージをする。
すると、俺の手から、暖かみのある光が出てきて、ウサギを包み込み徐々に傷が塞がっていく。
傷が完全に塞がると同時に強い睡魔が襲ってきて、その場に倒れ込み、眠りについた…
◇
アラームの音で目を覚ます。
枕の下を見てみるも、今日もカードは消えていた。
夢の内容も、思い出せない… だけど、いい夢だったと思う…
今日は、仕事なので、ベッドから出て準備を始める。
準備の終えた俺は、仕事へむかう。