表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/49

21話

 高緑小鬼ホブゴブリンが1体と緑小鬼ゴブリンが5体か。

 確認の終えた俺は、遠眼を解除する。

 高緑小鬼ホブゴブリンたちは、俺たちに、気づいているのか、こっちに、むかって来ている。さて、どうしようかと、思っていると、俺の横から、


「あ、敵さんなの!! ボコボコなの!!」


 と言いながら、アルが駆け出そうとする。俺はすぐに後ろから持ち上げる。


「どうしたの、コウ?」


 アルは、不思議そうに見てくる。


「…ここは、俺がやりたいから、譲って貰っていいか?」


「了解なの!!」


 アルは、笑顔で了承してくれる。俺は、アルをおろす。

 でも、アルには、あぁは言ったけど、どうするか…

 今の俺は、武器を持っていない。しいて、武器といえるのは、アイテムボックスに入ってある包丁くらいだ。

 この場で、剣なんかが作れたら楽なんだけどなぁと思っていると、頭の中で、声が聞こえる。


『魔法剣生成スキルを覚えました』


 そっと、スキルボードを確認したら、頭の中の声が言っていた通り、新しいスキルを覚えていた。


 魔法剣生成 ・・・ MPを消費し、魔法剣を生成する事が出来る。目につく範囲に、魔法剣を生成する事も可能。


 確かに、称号の祝福のおかげで、覚えやすくはなっている筈だけど、シュテルさんこれは、甘くないですかね…

 まぁ、だけど、スキルを覚えて悪いわけではないので、早速覚えたスキルを使う事にした。

 使ってみると、手元に、ナイフほど長さのの魔法剣が現れた。どうやら、思った通りのサイズで魔法剣を作れるようだ。次は、ナイフの強度を確かめる為、こちらにむかって来ている、緑小鬼ゴブリンにむけて、投げてみた。

 ナイフは、緑小鬼ゴブリンたちの横を通りすぎ、緑小鬼ゴブリン後ろにいた、高緑小鬼ホブゴブリンの頭に深々と突き刺さった。そういえば俺、コントロール、あまり良くなかったな… すると、再び、頭の中で声が聞こえる。


『投擲スキルを覚えました』


 もう、言葉にならないよシュテルさん…

 すると、高緑小鬼ホブゴブリンが音を立てて倒れた。倒れたと同時に、力が漲り、あの声がし、


『LVが上がりました』


 どうやら、LVも上がったらしい。

 緑小鬼ゴブリンは、高緑小鬼ホブゴブリンが倒された事に気づいたのか、森の方へ逃げようとしていた。襲ってきたので、逃がすのもあれなので、投擲スキルを試すついでに、ナイフ型の魔法剣を両手に複数作り出し、緑小鬼ゴブリンにむかって投げつける。今度は、先程と違い、狙った場所にナイフが飛んでいって、緑小鬼ゴブリンに頭に、深々と突き刺さった。緑小鬼ゴブリンは、雄叫びをあげながら、倒れていった。


『LVが上がりました』


 また、上がった。


「コウ強いの!! 最強なの!!」


「おっと!!」


 緑小鬼ゴブリンを、倒すのを見ていたアルが飛びついてきながら、褒めてくれる。

 俺は、アルが落ちないように、抱えながら、苦笑いを浮かべ、アルの頭を撫でてやった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ