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夕陽ヶ丘にくる夜に  作者: 深海うに
魔女の噂
2/17

2.陽射し

 晴天。


 梅雨入り前だというのに、ここしばらくの最高気温は連日30度を超えている。じりじりとした太陽の日差しを感じつつ、吹き抜けていく風は肌に心地良い。


 海斗(かいと)は汗ばんだ額を袖で拭った。昨日から制服も衣替えの移行期間に入った。一部の女子を除いて、ほとんどの生徒は喜々として夏服を選択している。


 学校指定の淡い水色のポロシャツは、見た目の涼しさに反して割合厚手の生地で作られており、正直なところ余り夏向きではないと思う。ネクタイを締めずに済む分だけ、幾分かマシなくらいか。


 海斗の通う夕刻大学(ゆうこくだいがく)付属夕陽ヶ丘(ゆうひがおか)高校は、伝統を重んじる傾向がある。入学説明会で声高に生徒の自主性を尊重し云々と高説を垂れていた学年主任曰く、「定められたルールの中で、いかに自己を確立するかが重要」なのだそうだ。


 クールビズの流れを汲んで夏服のネクタイ着用が必須ではなくなったのもそう遠い過去のことではないらしいと、同じ高校に通う姉から聞いた。


 開けてもかまわないと容認されているのは、ポロシャツの第一ボタンまで。とんだ校則である。


 この角を曲がれば、もう校門は目の前だ。今日もおそらく、学年主任が風紀の取り締まりがてら挨拶運動をしていることだろう。


 海斗は渋々第二、第三ボタンをかけた。


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