恋愛小説について、俺は言いたい
確かに、リアリティは大事だろう。
読者が、共感でき、感情移入ができる事が大事だろう。
しかし、俺は思う。いや、ある作品を見て、思う事が出来た。
有り得なくてもいい。非現実的でもいい。そこに、美しさがあれば。
リアリティなんかよりも、人の、街の、世界の美しさがあれば。
だから、俺は言いたい。くさいセリフでも、ムズ痒い愛情でも、恋愛小説は──物語は、美麗であってほしいと。ハーレムだとしても、個々に過去があり、繋がりがあり、苦悩がある。その一人一人と関係を持ててモテる主人公は素晴らしいじゃないか。
だからこそ、逆に言えば恋愛小説を書くのなら個々の物語を大切にして欲しい。