第7・?話28
沖縄4日目の午後、俺達オカ研のメンバーとヴィラは今、美ら海水族館に来ている。
美ら海水族館は海洋博公園内にある。
広い敷地内にイルカショーのプールや、植物園、プラネタリウムにエメラルドビーチがある。
今日は美ら海水族館へと足を運んだ。
エスカレーターで登り、4階の巨大なウミンチゥゲートをくぐった。そしてその右側に広場があり、その広場には、大きいジンベイザメのモニュメントがあった。
その時北条さんが
「ほら!後ろを見て!伊江島よ!」
と振り返ると、綺麗な海に浮かぶ島が見えた。
「凄~い!」
と驚くヴィラと紗理奈。
その4階の高い所からみる風景は、ダイナミックだ。
そして風景を楽しみ、エスカレーターで3階の入り口に入った。
3階には、海洋生物に触れられるプールがあり、どこにはヒトデやナマコがいた。
それを見たヴィラが
「ひ~!」
ビビッていた!
そしてサンゴ礁の水槽と熱帯魚の水槽を見て歩き、2階の水槽の前まで来た。
「うわ~!お魚が沢山!」
とヴィラが喜んでる。
そして紗理奈も
「勇!?ベイフィールさんありがとう!」
と笑顔で喜んでいた。
まあ俺が企画した訳じゃないけどね
そして寄り添う様に水槽を眺めていると
「貴女達、本当に仲が良いわね。不純同姓交遊はダメよ?」
と、後ろから北条さんにからかう様に言われた。
「だからしてないから!」
と返すと
「此は撮影して長谷川さんに送らないと!」
とスマホをで撮影する北条さん!
勘弁して!
「も~!バカ遣ってないで折角来たんだから、お魚達を鑑賞しようよ!」
と怒る紗理奈。
「それにしてもどう?凄いでしょ?」
と、話しを反らしつつ、得意気に話し掛けて来る北条さん。
アンタが造った訳じゃないよね!
今、俺達は2階の黒潮の海と言う水槽の前に居る。
その水槽には、大きいナンヨウマンタや、更に大きいジンベイザメが、何匹か優雅に泳いでいる。
それに多種多様な魚や、魚の群れが幾つも泳いでいた。
この水槽は、3階の熱帯魚の水槽より、かなり広く大きい。
サイズは幅35メートル深さ10メートル、奥行き27メートルの大きい水槽だ。
館内薄暗く、その代わり水槽内が青く明るい。
「ガライヤさんも誘えば良かったね。」
と紗理奈が残念そうに話し掛けて来た。
ガライヤとは、俺の姉と言うことになってるガラナの事だ。
まあ一緒に来てる様なものだけどね。
ガラナとは二心同体だから。
今はガラナは話せない。
霊感の強い北条さんにはガラナの念波が聴こえてしまう。
つまり、ガラナと二心同体なのが北条さんにバレるから。
北条さんには内緒だからね。
その時
「こんな所に魔物が!」
とヴィラが水槽の身構え魔法を放とうとしてる!
「あー!ちょっと待ったー!」
と慌ててヴィラの手首を掴んで止めた!
「あの大きいのは魔物でしょ!」
とヴィラがジンベイザメに指差して言った。
「いや!いや!いや!いや!違うから!あれは大人しいサメだから!」
と返すとヴィラは顔を赤くして、恥ずかしそうにしていた。
その様子を見た、近くにいた子供が
「あのエルフのコスプレのお姉ちゃん達面白い~。」
と喜んでいた。
そして今度は北条さんが
「解るわ!ヴィラちゃん!成りきりね!私も見習わないといけないわね!」
と感心していた。
いや、見習わくていいから!
と言うか本物のエルフだから!
まあ、コスプレと思われてる方が都合がいいんだけど。
でも事情を知らないと、ただのイタい人だよな~。
そしてなんだか俺達はばつが悪くなり、下の階へと移動しようと歩き出すと、何処からか悲鳴が聞こえて来ると共に
「マジムンが出たぞー!」
と叫び声が聞こえて来た!
「マジムン?」
と呟くと
「マジムンは沖縄の怪異ね。マジムンに姿形はないけど、何かに憑依して、猪の様に突進して、人の股をくぐろうとするの。」
と北条さんが説明した。
その話しを聞くとヴィラが
「潜られた人はどうなるの?」
と北条さんに答え求めた。
それに対して北条さんは
「死ぬと云われてるわ。」
とヴィラに答えた。
すると何か床を突進して来る生きものが現れ
良く見ると
メッチャ速いペンギンが来たー!
「あれはマゼランペンギンね。それに目が赤いわ。」
と冷静に分析する北条さん。
「うむ!あれは怒っているな!」
とボソっとブレスレットのガイバーンが言うと
「虫笛で鎮めないといけないわね!ってあら?また何処からかダンディーな声で言われた様な?」
と周りをキョロキョロする北条さん。
また何の話しをしてるのかな!
この人達は!
そしてまたブレスレットのガイバーンを、コソコソ叱った。
と言うか、そんなに落ち着いてていーんかい!
「あわわわ!」
と逃げ惑うヴィラ!
「北条さん!あれを倒す方法は?」
と聞くと
「魔除けの石敢當のある突き当りに追い込めば、砕け散ると云われてるわね。ただ、真っ直ぐにしか行けないから、戻って来ないと思うわよ。」
と答える北条さん。
だけど、このまま放っておく訳にも行かない。
「ちょっとトイレに行ってくる。」
と皆と離れた。




