第7・?話24
沖縄3日目の夕日
一旦ホテルに戻り、ホテル内の皆が泊まる部屋で
「ちょっとヴィラと散歩に行くよ。」
北条さんと紗理奈に言い残し、部屋から出ようとした時
「わ、私も行くよ!」
と紗理奈が慌て話し掛けて来た。
「ごめん!ちょっと二人で話したい事があるから!」
とヴィラの手を取って部屋から出た。
「紗理奈さんは大丈夫なの?」
と心配そうなヴィラに。
「大丈夫!後で埋め合わせするから!」
とヴィラに返した。
何故かご機嫌のヴィラ。
ホテルから出るとやっぱり暑い。夏休みが始まったと同時に、沖縄に来たからね。
そしてホテルの前の海岸線まで、降りて来ると
「ヴィラ、確か一週間置きに一度、獣魔が現れると言っていたよね?」
と確認すると
「うん。私もその事で勇太に話しがあるよ。」
とヴィラが返した。
ヴィラの話しだと、こっちに転移してから、一度も獣魔が周一のサイクルを、外したことがないと言っていた。
やっぱり沖縄の何処かか、西表島の何処かに円陣があるかもしれない。西表島の獣魔が出現した辺りを、捜索した方が良さそうだ。
夜中に紗理奈と北条さんが寝た頃に、ヴィラと西表島まで調査に行く事になった。
「まるで、勇太の現れる先々に獣魔が現れる様だな!ガハハハハ!」
とブレスレットのガイバーンが得意気に話し掛けてきた。
「俺はコナ!?」
と言い掛けた時
「ちょっとアンタ達!誰か来るわよ!」
とこの身体の持主のガラナが念波で話し掛けて来た。
北条さん?
「あら?ベイフィールさんとヴィラちゃん?お邪魔だったかしら?」
とこっちに気付いた北条さんが話し掛けて来た。
「もう話しは終わったから大丈夫!」
と北条さんに返した。
北条さんも散歩に来たらしい。
周りはもう薄暗い。
「それにしても、あの怪物は何なのかしら?ジャングルの中だったから、光学迷彩で攻撃して来て、死にそうになると核爆弾で自爆する宇宙人かと、ヒヤヒヤしたわ。」
と北条さん。
え?
「うむ!その時は泥まみれになり、見付からない様にせねばな!」
とブレスレットのガイバーンがコソっと返したけど、泥まみれって?
「あら?今またダンディーな声で言われたような?」
と北条さん!
ヤバ!
またコソコソとブレスレットのガイバーンを叱った。
と言うか、また何の話しをしてるのかな!
この人達は!
その様子を見てか、クスクス笑うヴィラ。
そして北条さんと3人で部屋に戻ると
「皆ズル~い!」
紗理奈が怒ってきぞ!
俺は事情を話すと、紗理奈は納得していた。
その夜
「ベイフィールさん?今晩は私と一緒に寝ましょう。」
と北条さんが誘ってきた。
この部屋にはダブルベッドがふたつしかないから。それと言うのも、北条さんが部屋代をケチったからなんだけど・・・・
北条さんにとっては俺は、女子高生でしかないけど、実際は人間の女の子に擬装した、ダークエルフの女の人に憑依した17歳男子だけどね。
それにしても、北条さんと一緒だと、また井の頭公園のダークエルフじゃないかと、追及されそうだ。
それに落ち着かないし・・・
その時
「私また勇!?ベイフィールさんと一緒が良い!」
ヴィラが抱き付いてきた!
「あ!ちょっと!」
とびっくりしていると、ヴィラがアイコンタクトして来て
「し!仕方ないな~。」
とヴィラに合わせた。
そしてその夜中、二人が寝たのを確認すると、ヴィラと部屋を出て、ホテル前の道路を渡って、樹の生い茂った場所まで来た。
ここなら目立たないだろう。
「ちょっとヴィラ?アンタさっきはドサクサに紛れて、勇太とイチャイチャしてるんじゃないわよ!」
と突然この身体の持主のガラナが、念波でヴィラにクレームを出して来たぞ!
「ガラナよ!そう目くじらたてなくても善いではないか!まだまだ甘えたい年頃なのだからな!」
とブレスレットのガイバーンがヴィラを擁護した。
「まあ仕方ないよ。実際ヴィラのお陰で助かったし。勘弁してあげてよ。」
と俺もヴィラを擁護した。
これにはガラナも渋々同意したみたいだ。
そして
「現れろ!ガイバーン!」
とブレスレットのガイバーンに向かって叫んだ。
「了解!」
と応えるブレスレットのガイバーン。
すると上空に、光と共に無数の粒子が集り構築、物質化して行き、ストライクフライヤー形態のガイバーンが現れた。
「マテリアルチェンジ!ダークエルフ!」
とブレスレットのガイバーンに向かって叫んだ。
「了解!擬装解除!コスチューム変換!」
と応えるガイバーン。
「勇太ってダークエルフに戻らないと行けないんだね。」
とヴィラが不思議そうに話し掛けて来た。
まあ正体がバレる面倒だからね。
俺とヴィラはストライクフライヤー形態のガイバーンに飛び乗り、西表島まで調査に向かった。




