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マテリアルチェンジ   作者: nikora
第1章現代過去編第4部
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第60話ー2

北条さんは、あの石の出品者達にメールで聞き込み、其らしい人物を見付けた。


そしてあの石を買い付け、発送してもらう事に成った。


その翌日の夕方頃


「あの石が届いたわよ。」


と北条さんが玄関から、小さなダンボール箱を抱えて、一階の皆が集まるリビングにやって来た。


「何だに?何だに?旨い物かだに?」


とメイド服のニーニャが北条さんに寄っていく。


いやあの石だから!


「ちょっとニーニャ?アンタ北条ちゃんの話し聞いてた?」


とガラナに代わって、ガラナが文句を言った。


「そんな事より早く開けようよ!」


と紗理奈がリビングのテーブルに箱を置き、開封し始めた。


皆がテーブルを囲み、注視する中


「でもこの石が本物なら、勇太達は帰っちゃうんだよね・・・・」


と気持ちを沈ませる紗理奈・・・


「大丈夫!また戻って来るさ!だって転移して二人に会うのは2度目だからね!」


とガラナから代わって紗理奈に話した。


本当は不味いんだけど・・・


するとまたガラナに代わり


「ちょっと勇太?気持ちは解るけど、それシャレに成らないわよ?」


とガラナに突っ込まれた。


「全くだぞ!勇太よ!二人と別れる辛い気持ちは解るが、このままアルスナーダや、元いた時代を放って置くわけには行かないのだぞ?」


とブレスレットのガイバーン 。


その様子を見ていた北条さんが


「ありがとう空渡君。私も淋しいけど、でも空渡君には異世界で、未だ遣らなければ行けない事があるのよね?」


と北条さんが促すかのように、強い気持ちを込めて、話し掛けてきた。


「うん・・・・」


と俺はうつむき応えた。


「さあ開けましょう中山さん?未だ本物と決まった訳じゃないでしょ?」


と北条さん紗理奈を促す。


すると、紗理奈は小さく返事をして、箱を開封した。開封した箱の中には梱包材が詰まっていた。


紗理奈は、箱の中の梱包材を出すと、其所にはあの光る石が一つ入っていた。


「紗理奈!」


その時紗理奈はリビングを飛び出し、外へと走って行って仕舞った!


俺は急いで紗理奈を追った。


「何処に行ったんだ!」


俺は紗理奈が行きそうな場所を探し回った。井の頭公園、バイト先のメイド喫茶店兼バーの店、〇1、そして紗理奈のアパート。


居ない・・・・


メイド服のまま街を探し回ったから目立つ。


そう遠くへは行ってないはずだ。


「勇太?やっぱり思い出深い場所に居るんじゃない?」


紗理奈のアパートの前で立ち尽くしていると、この身体の持主のガラナが話し掛けて来た。


「学校か!」


「早く行こう!勇太よ!」


とブレスレットのガイバーンが促しと、俺は学校に向かってはしり出した。


L女学院の正門前


未だ開いている。


部室か?


俺は部室に向かってまた走り出した。


「紗理奈!」


部室の扉を勢いよく開け、部室内を見渡すと、其所には紗理奈は居なかった。


何処に行ったんだ・・・・


ハアハアハアハアハアハアハア


息が上りその場で立ち尽くしていると、ブレスレットのガイバーンが


「さっきチラっと、中庭に紗理奈の様な女の子を、見掛けたのだが!」


と話し掛けて来た。


俺は後ろを向き、廊下の窓越しから中庭に、紗理奈の姿を探した。


いた!あの円陣の所だ!


俺は急いで階段を駆け下り、中庭へと走った。


そして


「紗理奈!」


「勇太!」


俺は円陣の前で立ち尽くす、紗理奈に向かって呼ぶと、振り向いて紗理奈が叫んだ。


その表情は悲しげだった。


「ごめん・・・」



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