第7・?話41
沖縄6日目
北条さんの提案から、沖縄のロゼッタストーンを見に行く為に、ホテルの近くのバス停へと歩き付き、その時の振ら付きがきっかけで、また7月7日の世界に来てしまった。
井の頭公園からL女学院の中庭に着いた時、突然魔法陣が描かれ始めた。
俺はその場で好奇心から粘る北条さんと、その北条さんを避難させようとしている紗理奈を外に連れ出し、避難する様に告げ再び中庭の魔法陣の前まで戻って来た。
そしてまた始めて異世界アルスナーダから転移して来た夜の井の頭公園の時の様に、獣魔が転移してくるかもしれない。
あの時の紗理奈の様な危険に晒す訳にはいかない
俺はダークエルフに変身して待ち構えた。
「来るか!?」
その時またリディアンさんの声が、頭の中に流れてきて
「空渡さん!今転移陣を展開しました。早く入って下さい!」
は!
「今しかないわよ勇太!早く転移陣の中に入るんだ!あの子達には悪いけどねぇ・・・。」
と、念波でこの身体の持ち主の、ガラナが話し掛けて来た。
俺は転移の魔法陣に入ろうとした時、2人の顔が浮かんだ。
それにヴィラの顔も・・・
このまま何も言わず行ってしまっても良いのか?
沖縄での2人や長谷川さんとヴィラは?
この後俺が最初から居ない世界が、そのまま続くのだろうか?
それとも行方不明者と同じ事になるのか?
俺は・・・
魔法陣の前で躊躇する俺に
「勇太よ!何をしているのだ!」
と、上空で待機する飛行形態のガイバーンが!
く!・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「急に倒れそうになったからビックリしたよ。」
と、急に場面が変わったと思ったら、紗理奈が俺を抱え込み、心配そうにこちらを見詰めている。
俺は"は!"として辺りを見回すと、長谷川さんとヴィラも心配そうにしていた。
バス停の所か!?
心配する4人に大丈夫なのを告げると、そのまま沖縄博物館へとバスで行く事になり、俺達はバスの1番後ろの席に、5人並んで座った。
その時、長谷川さんと北条さんが話し始め、北条さんは長谷川さんに沖縄博物館の外観がエジプトっぽいから、エジプト系のキャラでコスプレの撮影をすると言っていたけれど。
また遣らされるんか!
「そんなイヤそうな顔しないでよ〜。」
と長谷川さんがこっちを見て話し掛けられた。
続けて長谷川さんは
「今回はマスクのバイク乗りのコスプレをしてもらお〜かな〜と思ってるんだけど?」
随分唐突だな!
その話しをする長谷川さんに北条さんが
「何となくだけど、貴女はそっちにフェチズムがあると感じたのよね。」
マスクのバイク乗りのコスプレ・・・だと!?
と言うか、フェチズムって言い方!
「このクソ暑い時期にあのスーツは厳しいでしょ!」
と、北条さんに突っ込むと長谷川さんは
「その点は大丈夫、私服にするから。」
とキャリーケースから服を取り出し見せて来た。
私服?一応夏服みたいだけど、と言うか女の子が着そうな服だけど?
「え!?マスクのバイク乗りのコスプレじゃないの?」
と、長谷川さんに聞き返すと
「何言ってるのよ~、マスクのバイク乗りファングのレディマスクのバイク乗りの夏服じゃな〜い?忘れたの?」
え!?この服じゃ普通誰もコスプレしてるの解らないんじゃ?
と言うか、レディマスクのバイク乗りのコスプレをする積もりはないんだけど?
でもね
「そこはやっぱりラジオウェーブヒューマンど突きじゃないの?」
と、長谷川さんと北条さんに向かって話すと
「ちょっと貴女、古参ファンみたいな事言うのね?」
と、北条さんに言われてしまった。
そのやり取りを伺う紗理奈とヴィラは、何を言ってるんだ?この人達は?
と言いそうな表情をしてる。
「まあ楽しみにしてね~。」
と、長谷川さんは言うけど、全然楽しみじゃないんだけど?
若干の不安を覚えつつも、沖縄博物館に向かうのだった。




