第2Game
『GAME』
とは、お父さんが僕たち天使とは他に作り出した生物の一生の事を言うんだ。
お父さんが僕たちの他に作り出した生物は、最初は少ない数だったらしいのだが…
お父さんが楽をするために生物が勝手に増える様に設定してしまったため、今ではお父さんは天使を作るのに精一杯の様だ…
基本的に、僕たち天使以外の生物には自我がない。
だから、僕たち天使が生物の自我となり、その生物の一生をまっとうするわけなんだ、それを天使達は『GAME』と呼んでいる訳だ。
これもアカデミアで習った事なんだが、どうしてこの『GAME』を行うのかはミカエル先生でもお父さんからは聞かされていないみたいだった。
そして、このセレクターと言われる場所で僕たち天使は延々とGAMEをおこなっている訳だ。
僕たち名前持ちの天使には個室が与えられているが、セラフィム達は1から20までのセレクターの中でおこなっているらしい、覗いたことは無いけどね。
「おい、アザゼル。
お前のGAMEが終わったのなら、次は俺とお前で同じ世界のGAMEでスコアの勝負をしないか??」
サキエルは、僕のスコアをバカにした後にそう提案してきた。
正直言うと、勝てる気は一切ない!!
僕はやっと、統計が一千万を越えた所だけど、サキエルの統計は十億を越えてた筈だ…
このスコアはその生物の一生が、幸福であればあるほど、難易度が高ければ高いほど、スコアのポイントは高いものになっていくが、最初のGAMEで僕はつまずいたんだ…
最初のGAMEは名をもつ天使として僕もサキエルも、同じ世界の、勇者と呼ばれる事になる生物のGAMEをお父さんに与えられてそれでスタートしたんだが…
サキエルは勇者として、魔王と呼ばれる生物を倒し、天寿をまっとうしてGAME CLEARとなったが、僕は勇者として育つ前に盗賊に殺されてGAME OVERとなったんだ…
その時のスコアは…
僕:1548
サキエル:189650000
っと、このような格差がいきなり出たわけだ!
しかも、このスコアで次のGAMEを始める前に色々なオプションを付ける事ができるんだ。
簡単な一例として…
前回のGAMEの記憶持ち越し:15000000
成長能力倍加:5000000
幸運度倍加:4500000
出生条件優遇:3000000
等々、色々なオプションが用意されている。
勿論、僕はこのオプションを使った事は一度もない。
オプションよりも、GAMEを手に入れるスコアを貯めるのに必死だったからだ。
サキエルは最初に手にいれたスコアで、どんどんと良いGAMEをやっていたみたいだ。
聞いた所によると、一つ前は地球という星のアメリカと言う国の大統領。
その前は、日本と言う国の征威大将軍というもの。
その前が、マーズという星の星間大帝だかいうもの。
高いスコアにものを言わせて、色々なGAMEをおこなってきたんだ。
それに比べて僕は、最初の勇者の後は…
樹木(必要スコア0)から虫
虫(必要スコア2000)から爬虫類
爬虫類(必要スコア8000)から恐竜
恐竜(必要スコア15000)から猿
猿(必要スコア250000)から人
と少しずつスコアを貯めて来たんだ。
人になってくると、その人がなれる、職というものによって必要スコアが変わってくるんだ。
そして、勇者の必要スコアが確か一千万必要だったはずで、ようやくそこまで届いたんだ。
難易度は自由に選べるが、その難易度によって習得スコアが変わってくるので、難易度イージーなどの楽な一生を選んでいたら、獲得スコアは一気に少なくなる。
最初にやらせてもらった勇者は難易度イージーに関わらず、スコアの倍率は高いものにお父さんがしてくれたのに…
しかし、僕もめげずにここまで、GAMEをやりこんで来たんだ!
サキエルみたく、オプションなんて使わずに頑張って来たんだ!
そう思うと、勝てる気がしてきた僕は…
「良いだろう、僕だって遊んできた訳じゃないからな、勝負してやろうじゃないか!」
と、自信満々に宣言していた。
「よく言うじゃねえか、
それじゃあ早速ウリエルさんの所にGAMEをとりに行こうぜ。」
サキエルはそう言うと、部屋を出てウリエルさんの部屋へ向かったようだ。
僕も、画面を消してウリエルさんの部屋へ向かうことにした。
ウリエルさんが、このGAMEの割り振りやスコアの管理などをお父さんから任されているからだ。
そして、ウリエルさんの部屋へつき、新しいGAMEをもらう所になって僕は絶望した…
勇者のGAMEは15000000からだったのだ…