プロローグ<黒と白の邂逅>
あるところに魔王がいた。
人を害し、地を怪我し、暴虐の限りを尽くす魔族に、人の王たる国王は次々と勇者を旅立たせた。
聖槍の祝福を受けた聖騎士。女神に愛された旅人。魔法装備に包まれた騎士。魔術奇才の学士。鋼の肉体の奴隷戦士。空飛ぶ白馬を操る騎士。古の呪術が伝わる部族の族長。信託を受けた聖職者。金を出せば何でもする暗殺者。喋る銃を持つ旅人。
次々に王様は勇者と任命し、魔王討伐に旅立たせる。
聖槍の加護に守られ、女神の援護を受け、自慢の魔法装備で蹂躙し、超魔法で一掃し、肉体任せに猪突猛進し、白馬で天を駆け、古の秘儀で相手を翻弄し、奇跡の力で退けと、たいていの勇者は、魔王城までは順調に進み、魔王に相対するところまではたどり着いた。
しかし、その魔王が強すぎた。
聖槍は折られ、女神は堕とされ、魔法装備は破壊され、超魔法は効かず、肉体任せに獲物を振るうも弾かれ、白馬で駆けても追いつかれ、古の超秘儀を使うも倒せず、奇跡には見放され、そのほとんどの勇者が魔王の前に散っていった。
絶望たる状況の中、最後の希望として一人の男が立ち上がったのだった。
【読了後に関して】
感想・ご意見・ご指摘により作者は成長するものだと、私個人は考えております。
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修正・次回創作時に反映させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
と、お堅くまとまっていますが、ただ感想がほしいだけです。感想ください、お願いいたします(ノ_<。)