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私は、呆然と、立ち尽くした。


人間の癖に、なるべく、何もせぬという、あいつ。

何と、人間らしからぬ事か!


人間は、いつも何かをしようとしている。

人間は、いつも、何かを成そうとしている。


なのに…だ。


全く、何を考えておるのだ?


…いや、しかし、だからかも知れない。

私と、あいつが、こうして話をすることになったのは。






あいつの呟きが、私の鼓動を刻む。

血が通い、心臓が動く。


“同情もしなければ、邪険にもしない。”

それは、いつも通りだ。


ただ、何かが、溢れだす。

私の中で、溢れ出す。


あいつの呟きが、私の中に降り積もり、埋め尽くし、

どうすることも出来ずにいる。


…今の私は、白くない。…


そう!今の私は、白くないのである。


よく分からぬ“色”どもが、渦を巻き、隠れ、

また、突然、現れる。


雨が土に染み込むように、消えて行っては、流れて行ってはくれない。



その、どうしようもない、もどかしさが、

私に“気配”を与えていた。


存在の、気配を、もたらしていた。


○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○

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