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Out lider  作者: 麻本
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ある駅での出来事

身延は、このメールの後、1ヶ月の間は大日からの電話やメールは無かった。

しかし、しばらくして非通知で電話が鳴る。

「ん?間違い電話か?無視無視」

無視を決め込んだのに、電話は一分間鳴りっ放し。

「…」

よほどの事だろうかと思い、身延は電話にでてしまった。

身延は直感的にしまったと思った。

「オッス。身延!」

「(この声はやっぱり)大日かい…何なんだよ」

「いやーさ。そろそろ何かの罰下って気がついてくれて無いかと思ってさー。それで、ビデオ放映もあるからその誘いで電話したんだ」

「何かの罰って。下ってねーよ。失礼な!」

「そうかぁ?例えば、仕事でミスをしたり、ちょっとした怪我や精神的に嫌な事があったりしたら、それも罰だぜ。フヒヒ」

変な笑い声をたてる大日。

この時身延は、この大日の発言に代表されるようにまるで人に不幸が訪れるのを期待する

「人の不幸は蜜の味」

と、言わんばかりの事に呆れていた。

一方その頃。

摂流薄教団の本部では。会長の豊富丸太郎がそこにいた。

「わしの生きている間に天変地異は起きないだろうか?広宣流布を掲げている手前、起きてくれなければ沢山のものを失ってしまう。

デカい自然災害は起きないものか?起きればそれを分析し、信者にひと芝居うてるのだが」

苦悩する豊富。彼には野望が有った。

生きているうちに天皇か内閣総理大臣同様なポストにつきたい事。

そして、東京の皇居を新しい本部とし、かつそこで暮らすと言うものである。

「…江戸城が欲しい」

数日がたち、ここは東京湾にの空高く浮かぶAFCアクアフローティングシティ

ここは、アメリカから公開されたUFOの技術の供与を受けて造られた総合研究施設である。

重量制限からか、15階までのビルしかない。また、マックス2万人までが暮らす事の出来る所でもある。

どういう装置で浮いているかは発表も、公開もされてないが、噂では過去に墜落したUFOの装置を修理、復元したものを使っているとされていた。

 ここは、YREヤマトレールウェイイーストの「蘇我馬子そがのうまこ」駅。

ここに、鉄道写真を撮っている中学生と思わしき男の子相手に、勧誘する大日の姿があった。

「ねぇ君さ。鉄道好き?」

ちょっとは声のした方向に向くが、無視し、直ぐに停車して居る鉄道に向かって、集中してカメラを構える中学生。

大日が続ける。

「君、ずいぶんと鉄道好きみたいだね。良かったら、今度のイベントに一緒に行かないか?名前とケーバン(携帯電話番号の事)教えてよ!」

少し大声で無理やりテンションを上げて話し掛ける大日。

「何なんだよ」

中学生が、写真撮っているのを遮られ、不機嫌になる。

「今度のイベントに一緒に行こうよ!だから、名前とケーバンを」

その時である。

駆け足で、男が大日の方へ近づいてきた。

「君!その男は宗教の勧誘する奴だから、名前答えたらだめだぞ!」

そう、中学生に向かって話す。

「えっ?宗教?」

中学生は小声で反応した。

「向こうに行こう!なにされるか分からないから」

男は中学生の肩を手に寄せ、大日のそばから離した。

「テメェ!邪魔すんな!」

いきなり、凄い剣幕で大日が言う。

中学生は少しビビっている。しかし

「おー。コワい、コワい」

と、棒読みで言い、男の方は平気であった。

続けて

「あんたなぁ。中学生を相手に宗教勧誘するなよ。迷惑なんだよ」

「迷惑掛けてる積もりはねー。仲良くなりたいだけだぜ」

「そう言って、後で仲良くなったとしても結局はダマすんだろ。ばれてんだよ。摂流薄教団の信者がさ」

「摂流薄教団の教えは宗教じゃない!生活法だ!より幸せになって欲しいと思う事の何が悪い!」

大日は必死である。

また、男の方は黙っていたが、薄ら笑いを浮かべていた。

大日がこうなるのを知って居たかの様子であった。

「すいません!こっちです!」

向こう側から、もう二人の男が駆け寄って来た。

一人は一般人。

そしてもうひとりは鉄道警察官であった。

「君たち。どうしたんだ?事情を聞こうか。ちょっとこっちに来てくれないか?いいよな?」

そうして、集まって駅の改札を出て、駅に隣接する派出所まで行く事になる。

派出所にて、事情聴取がされた。

大日は勧誘を否定し、逃げようとした。

しかし、男のひとりがどこかのSNSから、携帯にダウンロードされた、大日の勧誘の記録がある隠し撮り動画を警官にその場で見せたのである。

これには大日も閉口した。

警官はこの動画をコピーして、残す事とした。

そして、今回の事情聴取だが、警官が張り込みをして証拠を掴んだ訳ではないので、

「厳重注意」という形で処分された。

コレに、大日を突きつけた男達はグッと拳を握りしめて悔しがった。

そして、その場にいた大日はどや顔を見せたのである。

警察官のほうはコレを察したのか、大日を先に帰し、その10分後に男の人たちを帰した。

その10分の間。実は、摂流薄教団の大日には恐らく不都合なやり取りと言うか、聴取をしたのだった。

男達が派出所を出て10数メートル歩いた所で、大日は男達を待ち構えていた。


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