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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

シリアス

神様の試練の正解は

作者: 闇しぃ太郎

少しテイストを変えて神話風に書いてみました。


ダークな世界観です。

ふわっとした設定なので温かい目で読んでください。

 ある時、神は2人の男女の子どもを閉じ込めて言った。

 人は誰かの犠牲で生きている。

 ひとりが自分から犠牲になるなら、もうひとりを助けよう。


 最初はふたりとも、犠牲なんて選ばなかった。

 当たり前だ。一番難しいのは最初の箍を外すことだから。


 でも、何日も何十日も何年も経って。


 少年が言った。

 ――僕が犠牲になるよ。君は助かってほしい。


 そうして、神は少女だけを助けた。


 でも助けられた少女は幸せになれなかった。当たり前だ。何年も一緒に居た少年の死を悲しんだから。


 神は言った。

 もう一度やり直して、今度は自分が犠牲になって少年を助ければいいと。


 そして少女はやり直し、少年を助けた。

 しかし少年は助かっても幸せになれなかった。


 自分を想って死んだ少女の事を忘れられなかったからだ。

 神は言った。

 時間をやり直して自分が犠牲になり、また彼女を助ければいいと。


 少年は時間をやり直して、今度は自分が犠牲になった。


 同じ事を何度も繰り返し、少年も少女も記憶が溜まっていった。


 神様、なぜ記憶を消してくれないのですか?

 神は答えた。

 記憶がないと人は停滞しているだけだからだと。


 では神様は何を犠牲に生きているのですか?

 神は答えた。同じ神を犠牲にして生きているんだ、と。


 少年と少女は考えた。どうしたら愛する人を助けられるだろうと。少年は言った。そうだ、子どもを作ろう。

 そうしたら犠牲が新しく出来る。


 無事に産まれた子を見て少女は言った。

 この子を犠牲になんて出来ないわ。

 この閉じ込められた場所を、この理不尽をなぜ受け入れていたのかしら。


 人は誰かの犠牲で生きていると神は言ったわよね。

 犠牲は私達以外の存在も当てはまらないかしら?


 ――早く神が私達の前に現れてくれないかな。


 神様が求めていた答えはなんだったの?

 多分、途中で僕達が諦めることだったんじゃないかな。


 最後の私達の答えをどう思っただろう?

 面白いと思ってしまったかもね。


 だから、神も同じ事をまた繰り返しているのかもしれないよ。


 神様って最初から理不尽なんだよ。

夜中のおかしなテンションで書いていました。

何かのプロローグにならないかなぁと想像してみたりします。


朝起きて書いた物を見ると偶にビックリします…。

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