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夕暮れの街

 この世界には、グリプス砂漠の地下大迷宮を始め、様々な【ダンジョン】と呼ばれる魔窟が点在するらしい。


 そこには【モンスター】と呼ばれる化物が出る。

 とは言えモンスターはダンジョンから出てこないし、仕留めるとその身体は光の粒になって消えるという、不思議な生き物だ。

 そいつ等は【魔石】や【魔核】と呼ばれる【マナ】を多分に含んだ石をドロップし、それは魔法を使う為に重宝された。


 魔石やドロップアイテム、それにダンジョン内に出現する宝物を求める開拓者達を【冒険者】と呼ぶ。

 冒険者達は各々に剣を携え、日々ダンジョンに潜り続けた。



 今はモンスターが出るのはダンジョンだけだけど、大昔はダンジョンだけじゃなく、世界の至る所に“魔物”と呼ばれる化物か跋扈していたらしい。

 もう、千年も前の話だ。


 伝説では、1000年前に神様が悪い魔物達を全て、何処かに封印したと言われている。

 魔物のいない世界になってからは、この世界の何処かに居る【勇者】や【聖女】って言う特別な力を持った人達は、剣よりも魔法よりも、開拓にその力を使い、人間達を導いた。

 そんな折、今から四百年前に現れた【賢者】が、ある予言をした。




 “―――今から約四百年後、神の施し賜うた封印が解け、また世界に魔物が溢れ出すだろう”




 ……約四百年後。つまりそろそろだ。

 だけど今日もそんな兆しはなく、この常に埃っぽい砂漠の街は、退屈な程に平和そのもの。



 だから俺は今日も、夕日に染まる砂漠の街を走って、あいつの家に向かった。

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