表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/27

16話

「…暁さん?」

「あ、外崎先生、どうもです」

ぺこりと会釈しながら入ると、目を丸くしていた外崎先生はさらに驚く。

その目線が服に注目していると悟った雪風は困ったように頰をかいて

「すいません、休みとは言えど学校にこんな服装で来ちゃって…」

「……あぁいえ!大丈夫です。原因は如月先生でしょうし」

ジロッと如月先生を見ると、そこにはおらず辺りを見回していると

「暁さぁーん、来てくれて良かったですよぉ」

雪風に抱きついている如月先生がいた。

「……」

どうすべきかと困惑した表情になっている雪風だったが

「如月先生、とりあえず外崎先生の話を聞きましょう」

「…はい」

雪風の方、正確には如月先生の方を見ていることに気づいた雪風は、外崎先生の方を向かせる。

「それで、外崎先生はどんな用事で如月先生を?」

「…学校のホームページを更新しようとしたらしいんだけど、画像の表記がおかしくなっちゃって」

「ホームページが?」

「ええ。つまり、何かやらかしたから正しく表記されなくなっちゃったって事。それをした先生は不幸にもコンピュータ音痴でね…プログラムに支障があると思うのだけれど、私達はプログラムに関しては詳しくないから…」

「なら、石橋先生に頼めば…?彼がコンピュータ部の顧問のはずですが…」

「…石橋先生は育児休暇中よ。というか副顧問である如月先生には真っ先に話がいってると思うんだけど」

「…あぁー!」

思い出したのか、ポン!と膝を打つ。

その行動に外崎先生はまたため息をつく。

「あぁー!じゃないわよ。だからずっと連絡してたのに、一向に出ないし、挙句暁さんも来てるとなると…」

ジロリと如月先生を睨み付けると、ヒィッと声を上げて雪風の後ろに隠れる。

その様子に確信したのか蔑みの視線を送る。

「暁さん、ごめんなさいね。こんな先生が勝手にそっちに行くなんて…」

「あ、いえいえ。とりあえずそのプログラムを直しに行きましょうよ。ね、如月先生?」

「は、はい」

「…暁さんの仕切り方には感心するわ。じゃあ行きましょうか。き・さ・ら・ぎ・せ・ん・せ・い?」

「は、はひっ!」

「暁さんも来て下さい。どっちにしてもその服装じゃ色々と問題ありますし」

「あ、はい。すいません、こんな服装で」

「……」

シンプルな服装から覗く真っ白な素肌が見えるのが顔立ちも相まって可愛すぎて女の子にしか見えないから来て欲しいと言ったのだが、それには気付かず謝る雪風を見て小声で呟く。

「…可愛すぎない?」

「ん?何か言いました?」

「いや、何でもないわ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ