魔女の血を引く者。
むかしむかし、、、ある村に、、、!
一人の魔女がいました。
その魔女は、心優しく明るい魔女です。
ココの村の者たちも、みんなこの魔女の事が大好きでした。
魔女は、魔法の薬を作るのが得意なんです。
みんな、魔女のところに行って病気や怪我を診てもらい治してもらいます。
凄くよく効く薬を、一人一人にあわせて作ってくれます。
『なんて! よく効く薬なの、、、?』
『ありがとう! 魔女さん。』
*
そんな魔女が、この村の一人の青年を好きになってしまいました。
魔女とその青年は恋に落ち、、、二人は幸せに暮らしていました。
でも他所の村では、、、?
魔女は不吉な者とされ、、、!
その後、、、魔女狩りがはじまりました。
この村の魔女も例外ではありません。
必死に青年や村の者たちは、ココの村の魔女を守ろうとしましたが、、、。
魔女は捕まり、みんなの目の前で火あぶりの刑にされてしまいました。
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魔女と青年の間には、生まれたばかりの男の子がいました、、、。
それが! この僕だ!!!
あれから、15年という月日が経った。
もう、魔女狩りもないし、、、!
誰も、魔女だからといって魔女狩りをする者もいない、、、!
今は、平和な時代になったんだ、、、!
僕のお父さんの名前は 『リューク』
僕の名前は 『ピュア』
そして、僕のお母さんの名前は 『ローリー』
魔女の名前は 【ムトアキムリオカルアインド・ドロシクグルソルトアインド】
僕もお母さんの名前の一部を受け継いでいる 【ソルトアインド・ピュア】
これが! 僕の魔女としての名前だよ!
この事は、僕とお父さんだけの秘密。
僕のお父さんは、いつもお母さんの事を話してくれるんだ、、、!
『ピュア!』
『うん? なーに? お父さん!』
『お前の母さんはな! 立派な魔女だったんだぞ! お前もその母さんの
血を受け継いでいる! 母さんは、魔女界では女王の娘だったと聞いた事
がある! お前もおばあ様に会ってみたいとは思わないか、、、?』
『・・・僕の、おばあちゃんって事、、、?』
『あぁ、そうなるな!』
『でも、お母さんは人間の手で魔女狩りをされて、、、。』
『・・・人間だって? 悪いやつばかりじゃないんだぞ!』
『・・・それは、わかってるよ。』
『ピュア! お前を見ていると、、、? 母さんの事を思い出す、、、!!!
お前は! 母さんにそっくりなんだよ!』
『僕も、お母さんに会いたかったな~!』
『・・・済まない、ピュア。』
『別に、お父さんが謝る事じゃないよ!』
『あぁ、』
▽
お母さんは、どんな人だったんだろう、、、?
凄く魔女なのに、、、明るい性格で、村の人たちとも仲が良かったと
聞いているけど、、、?
僕は、こんな事をふと思う、、、。
もし、、、? お母さんが生きていたら、、、?
僕が悩んでいる時や辛い時は、、、励ましてくれたのか、、、?
それとも優しく笑って! 僕を見守ってくれていたのか、、、?
僕の事を、どんな風に見てくれていたのかな、、、?
もしも、、、もし、、、と考えてしまう。
【お母さんが生きていたら、、、?】
*
ある日の夜、僕が自分の部屋で寝ていると、、、?
なにやら? 小さな声で僕を呼んでいる。
『・・・ピュア、ピュア』
僕は、その声が気になりベットから起きると、、、?
そこには、真っ黒のマントを付けた大男がいたんだ、、、!
『そこにいるのは? 誰だ!!!』
『私は、魔女界の大女王様に頼まれて、ココに貴方を迎えに来ました。』
『・・・ひょっとして? 僕のおばあちゃん?』
『そうです! 次期女王になるはずだった貴方のお母さんが亡くなり、貴方に
大女王様が会いたいと、、、。』
『でも、どうして? 今頃、、、?』
『大女王様がご病気になられたからです! だから直ぐにでも貴方に会いたいと。』
『・・・そんな、』
『大女王様に、会っていただけますか?』
『ううん、分かった!』
『でわ! 早速、行きますぞ!』
『えぇ!?』
大男は自分のマントに僕を包み込み、ふっとマントを風を切るように纏うと、、、!
一瞬で、魔女界の入り口まで着いてしまった、、、!
『えぇ!? ココは、、、!?』
『魔女界の入り口です! さあ! 行きましょう!』
『あぁ、ううん、』
あっという間に、大女王様が居る場所まで来ると、、、?
僕は、大きく深呼吸をした、、、!
『でわ! お入りください!』
そこには、大男よりももっともっと大きな大女王様が大きなベットに寝ていた!
僕は、ゆっくりと大女王様が寝ているベットに近づくと、、、?
大女王様は、ゆっくりと目を開け僕の方を見た、、、!
『アインド! そこにいるのは? アインドかい?』
『違うよ! 僕の名前はピュア、魔女の名前は【ソルトアインド・ピュア】』
『おおっ! 私の愛する娘の子供の、ピュアだねぇ~!』
『そうだよ! おばあちゃん!』
【ゴホッ!ゴホッゴホッ!】
『おばあちゃん! 大丈夫、、、?』
『あぁ~大丈夫だよ! お前は、わたしのたった一人の血を引く者なんだよ!』
『大女王様、』
『ピュア、わたしはどんなにお前に会いたかったか、、、! 娘のアインドに
そっくりだねぇ~!』
『おばあちゃん! 僕もずっと会いたかったよ!』
『ピュア! よくお聞き! 本来は、わたしの娘のアインドがわたしの後を継ぐ
はずだった、、、! しかし、あの子は亡くなってしまったから、ピュア!
お前が、この魔女界の女王様にならなくてはいけないんだ、、、!』
『・・・でも、おばあちゃん! 僕は男の子だよ!』
『大丈夫! 魔女界の女王様になれるのは、、、女性だけではない!』
『そうなの?』
『あぁ! だから、わたしの願いを聞いてくれるかい、、、?』
『・・・でも、そうしたら僕? お父さんとは会えなくなるの、、、?』
『いいや、リュークに会いたい時はお前から会いに行けばいい!』
『本当に!?』
『あぁ、もう私の命はそれほど長くない! この魔女界を頼んだよ!』
『・・・ううん。』
▼
僕がそう、答えると、、、?
おばあちゃんは、ゆっくりと目を瞑り眠るように亡くなってしまった...。
僕はこうして、、、!
魔女界の女王様になった、、、!
お父さんには、時間がある時に会いに行っている、、、!
『ピュア! 魔女界では、お前は何をしているんだ、、、!』
『ほとんど、部屋の中で書類に目を通して判を押しているだけだよ!』
『・・・それだけ?』
『あぁ! 秘書の、ブルークが口やかましいかな、、、?』
『何だか分からないが、上手くいってるんだな!』
『まあね!』
*
僕は、お母さんが受け継ぐはずだった魔女界を僕が守り続けている、、、!
僕が唯一! 魔女の血を引いているから、、、!
『今は、その事を誇りに思うよ! ありがとう、お母さん!』
最後までお読みいただきありがとうございます。




