アマイ
足元に溶ける 月と夜と僕の真ん中で
五月の熱にうなされて 眠れない 君を思う
磁石の指し示すままに 飲み過ぎた缶ビール
扇風機 風はゆるやか 午前二時はすぐそこ
知らない
連れ立って歩き出して 三日月に連れ出して
思い重ねるのはいつになるだろう
純粋に愛を謳って ストレートに愛し合って
歪まない僕らどこにいるだろう?
そうやって 僕、誘うなら
こうやって 僕、惑うから
夜が明けるまで 僕の傍にいて
そうやって キスをするなら
こうやって 愛零すから
夜が明けるまで 僕の傍にいて
弛緩した 二人の距離の詰め方を話し合おう
君の大好きなジャズだって今なら聞けるのさ
うそつき
ロミオにはなれないし 愛なんて馬鹿みたいで
向き合わずに逃げてきた僕らだからさ
ジュリエットはどこいて 恋はいつ始まるの
さよなら またね なんて 聞きたくないよ
そうやって 寒がるのなら
こうやって 抱きしめるから
雨が止むまで 僕の傍にいて
太陽は僕を嫌うから
青空は僕を汚すから
雨が止むまで 僕の傍にいて
連れ立って歩き出して 三日月に連れ出して
思い重ねるのはいつになるだろう
純粋に愛を謳って 夢物語なんて
言って笑ってよ 君は僕の何?
そうやって 君、囁くから
こうやって 僕、笑うから
歌い終わるまで 僕の傍にいて
こうやって 愛してるから
こうやって 愛してるから
歌い終わるまで 僕の傍にいて
こうやって 愛してるから
こうやって 愛してるから
夜が明けるまで 僕の傍にいて