表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
the keys  作者: 羽村奈留
62/158

第62話:リー家の屋敷12

「沼を私の魔法で凍らせます。足元が硬くなれば動きがもっと楽になるはずです」

 オーカスは氷の魔法を使い沼を凍らせてラグのために動きやすい足場を作っていく。

 後方支援でオーカスが火の魔法を使い蔓やゾンビを一掃するので、ラグに白い影を攻撃するチャンスが幾度となく巡ってくるようになった。

 ラグは白い影に近づき剣を振る。

 白い影はラグの剣から逃げていたが、何度目かのラグの剣が左横腹をかすめた時、白い影は左横腹を押さえ歯軋りをしたあとにラグに右の掌を見せた。

「お前ら如きにやられる私ではない」

 白い影は新たな土魔法を使って空中に巨大な石を発生させた。魔力によって空中に浮かぶ巨大な石をラグに投げつける。

 オーカスは魔法器に触れ巨大な石に対抗する火の魔法を発動する。

「危ない! 炎の盾よ」

 ラグとオーカスの頭上に部屋いっぱいに輪を広げる魔方陣が現れ、輪に炎が燃え盛り盾となって巨大な石を受け止めた。

 しかし、炎の盾は石の動きを受け止めるのが精一杯で、巨大な石は炎の盾の上に載ったままになっている。

「土の魔法の弱点は火の魔法なのに、どうして石は火の熱で溶岩にならない?」

 オーカスは火の魔力を高めるために魔法器に触れて意識を集中する。

 白い影は必死に戦うオーカスを見て嘲笑(あざけわら)った。

「お前は、元々土属性が弱点の(いかずち)の魔法使い。魔法器を使い雷の魔力を火の魔法に変換しても、本質が(いかずち)の属性である以上、火の魔法は雷を帯びてしまい、土属性に勝てなくなるのよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ