第61話:リー家の屋敷11
「こうなれば、床を沼に変えてお前の動きを止めてやる」
白い影は床を沼地に変えた。
これでラグの足は泥に減り込み、移動速度が急に落ちたラグはゾンビに囲まれてしまう。
「くっ。足が重い」
ゾンビの間から伸びてくる蔓を払い除けるようにして剣で切り落としているラグに、白い影は沼の表面を滑るようにしてラグに近づく。
「鍵を求めるお前がいけないのだ。思い知るがよい!」
白い影がラグの首を掴もうとした瞬間、ラグの姿が消えた。
「どこへ行った?」
ラグは素早い動きでゾンビの腹を蹴り、身を翻して白い影の肩に乗り、肩を踏み台にジャンプをして、何も無い空中を一蹴りして、オーカスのいる壁の蔓に掴まったのだ。
「おのれ、私を踏み台にするとは」
悔しがる白い影。
ラグは剣を口にくわえて蔓をよじ登ると、オーカスの隣に並んだ。
「おい。蔓を切るぞ。動くなよ」
「はい」
ラグはオーカスの手に巻き付いている蔓を切った。
壁の蔓が波打ってラグを襲うが、手が自由になったオーカスが魔法器から火の魔法を発動してラグの周りにある蔓を焼いて一掃する。
「私はもう大丈夫です。ラグ殿。魔法で援護します。戦って下さい。」
「じゃあ、ほかの蔓は自分でなんとかしろよ」
すぐにラグは飛び降りて、下にいる白い影やゾンビと闘い始める。
手が自由になったオーカスは魔法器に触れて、火の魔法を蔓やゾンビに投げつけてラグの援護をし、タイミングを見計って自分の足に巻き付いている蔓を火の魔法で燃やし切った。足が自由になったオーカスは下に飛び降りる。




