表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
the keys  作者: 羽村奈留
60/158

第60話:リー家の屋敷10

 入ってすぐ大きな肖像画が目に入る。美しい女性が描かれているが、部屋の中では剣と盾を持ったゾンビが蠢き、蔓が波打って動いている。

「一体何が始まっているんだ? おい、どこだ?」

「ラグ殿。私はここです。上を見て下さい」

 オーカスに言われてラグが見上げると、オーカスは出入り口の上の壁に(はりつけ)にされていた。

 壁は蔓が茂りオーカスの手や足に巻き付いている。

「お前は、何をやらかしたんだ?」

「私じゃありません」

 オーカスが答えているうちに、ラグの目の前に白い影が現れる。

「許しも無く、この部屋に入るな!」

 白い影はラグに襲い掛かるが、ラグは白い影の手を避けて素早く移動して部屋の奥へ進む。オーカスを助ける機会をうかがうラグに今度はゾンビが襲いかかるが、ラグの動きは早く、ゾンビの剣は空振りをしてしまう。

 オーカスは上から言う。

「多分、あの白い影は土の鍵の継承者です。名前は、カレン・シーセン・リー。ラグ殿。どうかあの鍵の継承者に、私たちが敵ではないと説明をして下さい」

 ラグは踏み込んだ瞬間に消えるように移動して次々とゾンビを切り倒していく。

「何悠長な事を言っているんだ。お前はこの状況を見て、説明で事が済む相手かどうか判断がつかんのか?」

 ラグは剣を持ってゾンビや蔓を切りまくっている。そう。ゾンビや蔓はラグの移動速度について行けないのだ。

 白い影もラグを襲うが、やはりラグの動きの早さについていけない。白い影の怒りは更に増す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ