表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
the keys  作者: 羽村奈留
59/158

第59話:リー家の屋敷9

「家族を殺しに来た!? 違う。もう屋敷の人々は死んでしまって、今は」

 オーカスはゾンビを倒しながら説明をするが、白い影は声を大きくしてオーカスの声を消してしまう。

「死んだのは、お前が殺したからだ!」

 興奮した白い影の魔力により今度は壁や天井から蔓が伸びてきてオーカスの手足に巻き付く。

「わっ!」

 蔓はオーカスの手足を引っ張り持ち上げてオーカスの体を壁に(はりつけ)にした。

 オーカスは手足に巻きついた蔓を引き千切れないものかと抵抗しながら説明を続ける。

「屋敷の人を殺したのは私ではありません。私は鍵の継承者の護衛に来たのです。カレン・シーセン・リー。これほど強大な土属性の魔力を持つあなたは、鍵の継承者のカレン様なのでしょう?」

 オーカスの言葉に、白い影は更に興奮し、その魔力は屋敷全体を揺らす。

「やはりお前は鍵を求めて来たのね。絶対に許さない!」

 その揺れは、別の部屋にいたラグ自身も揺らした。

「なんだ、この揺れは? 何が起こっているんだ? もしかしてあいつの身に何かあったのか!?」

 ラグは来た道を急いで引き返す。その速さは尋常ではない。廊下の角を曲がる時に移動速度がおちて姿が見える以外は姿が擦れて見えない。

「おい、どこだ? 返事をしろ!」

 何回か叫んでいるうちに、ラグの声がオーカスに届く。

「ラグ殿。私はここです」

 ラグは呼ばれて、扉が開けっ放しになっている部屋を覗いた。

「ここか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ