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the keys  作者: 羽村奈留
52/158

第52話:リー家の屋敷2

 オーカスは、バランスを崩して落ちそうになり、とっさに体を前のめりにして地竜の鞍に掴まった。声を掛けても地竜が言う事を聞かないため、オーカスは地竜から降りた。

 隣を見れば、ラグの地竜も立ち止まって歩こうとしない。上ではラグが地竜の尻を叩いて前へ進ませようとしている。

「なぜ止まる? さあ、行くんだ」

 オーカスは地竜の首を撫ぜた。

「どうして歩かないのですか?」

「くるるん。くるるん」

 地竜はオーカスの言葉に反応して鳴くが、オーカスが手綱を引っ張っても前に進もうとしない。

 ラグはアメシスト色の目をリー家の屋敷に向けて言う。

「きっと、あの屋敷に昨日いなかった魔物とやらが来ているんだ。こいつらはそれを感じ取って進もうとしないんだろう」

 ラグは地竜から降りた。

「仕方無い。歩いて行くか」

 なんの迷いも無く道を進むラグをオーカスは追いかける。

「ちょっと待って下さい。私は、シーライト将軍から、鍵の継承者の護衛を仰せつかっているのです。一刻も早く次の鍵の継承者の所へ行かなければならない身で、魔物に関わっている暇はないのです」

「だったら、お前一人で任務を遂行すればいいだろ。俺はお前と違って軍人でもなんでもないからな。好きにさせてもらう」

 ラグはオーカスに背を向けて地竜を置いて歩いて行く。

「ラグ殿」

 オーカスが呼んでも、ラグはどんどん歩いて行く。オーカスは、大きく呼吸をして息を吐いてから、ラグの左耳についているイヤーカフを見ながら言った。

「仕方が無いですね」

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