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the keys  作者: 羽村奈留
51/158

第51話:リー家の屋敷1

 本日は、ラグからの発言が多い。

 オーカスは、またリーの屋敷に行くと聞いて驚いた表情をする。

「リー家の屋敷は、誰も住んでいないので行っても無駄だと思いますよ。ローラン城の指示通り、次の鍵の継承者の所へ行きましょう。そのほうが確実です」

 もう驚きを隠すための作り笑顔はしない。手綱を引いてオーカスは地竜を歩かせる。

 ラグも地竜を歩かせながら言う。

「リー家の屋敷に出るという魔物が何か知っておきたいんだ」

「どうして魔物にこだわるのですか? それに急に隊長みたいに仕切りだして」

 オーカスは地竜を操りながら膨れっ面で言うが、ラグの返事が無いのでまた無視なのかと思いラグを見る。

 ラグは手綱を握り黙って前を見ている。オーカスの予想どおり、いつもの無口なラグに戻ってしまっていた。

 その後、ラグとオーカスは近くの飯屋で一緒に朝食をとるが、その時もオーカスとラグの会話は無く、ラグから言葉があったのは食事が終わってからの「行くぞ」の一言だけだった。

 ラグは店を出て行く。

「あ、はい」

 突然のラグからの言葉にオーカスは遅れ気味の返事をして、ラグを追いかけるようにして店を出た。

 ラグとオーカスは地竜に乗りリー家へ向かう。

 やはり二人の間に会話は無く、二匹の地竜の土を踏む足音だけがしている。

 オーカスはつまらなさそうな表情をして地竜の背で揺れていたが、リー家の屋敷が見えた時に急に地竜が(いなな)いて立ち止まった。

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