老婆は語る
老婆は孫に語りはじめる。
その物語は唐突にはじまり、唐突に終わる。
「昔むかし、老いて半身にしびれのあるギルという男とエラというその妻がいた。
老いてもなお二人は仲良い。
けれど、ある日、ギルがエラを呼びとめるんだ。
険しい声でね……」
老夫婦の間に置かれているのは、小さな薬の小瓶。
その薬瓶につまっているものは、若返りなのか、夢なのか、それともあきらめなのか。
その物語は唐突にはじまり、唐突に終わる。
「昔むかし、老いて半身にしびれのあるギルという男とエラというその妻がいた。
老いてもなお二人は仲良い。
けれど、ある日、ギルがエラを呼びとめるんだ。
険しい声でね……」
老夫婦の間に置かれているのは、小さな薬の小瓶。
その薬瓶につまっているものは、若返りなのか、夢なのか、それともあきらめなのか。
プロローグ
2017/01/06 14:31
1深紅の薬瓶
2017/01/06 14:33
2過去
2017/01/06 14:33
3願えども、夢見ても
2017/01/06 14:37
エピローグ
2017/01/06 14:37