表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

来訪者 明空 翔

ハーメルンにてやっていたシャイニングさんとのコラボです。ではどうぞ

紫が急に現れて、守を扉のある小屋へスキマで連れて行った。というか落とした。確かに扉が反応して居る。紫が言うにはこの場合向こうから開くらしい。そして、ゆっくりと扉が開く。中から現れたのは、黒い長ズボンで制服の第二ボタンまでを外して居る男だった。


「あれ?なんでこんなボロい小屋に?」

「ボロい言うな。この小屋は何度か壊れてるもの。その度に鬼神に直してもらって居るわ。」

「そうだったんですか?紫さん」

「あれ?誰だあんた」


今更な気もするのだが。とりあえず、守は一応自己紹介をした。そして、出てきた男は明空翔。彼も外来人らしい。

そして、紫の提案で弾幕ごっこをやる羽目になった。どうしてそうなった。何はともあれ勝負は始まった。


「さて。どう来るのかな?守は」

「てやぁ!」


なんと、いきなり守は某カードゲ(ryの剣で斬りかかったのだ。作戦も糞も無いように見えるが実はある事を狙っている。それは相手の能力の確認と対処法を考える為の時間稼ぎ。うん、時間稼ぎ。まともに戦って勝てるとは思ってない。


「よっ!ほっ!」

「……今だッ!」


高速移動を続ける翔にまぁ普通は考えつかない戦法をとった。先ほどから能力の干渉を受けていた空気を能力から「守った」のだ。急に高速移動が出来なくなった翔はバランスを崩した。そして、チャンスを逃さずにすかさず守はスペルカードを発動させる。


〜守符「文月流二重弾幕結界」〜


「よけられねぇ……っ!」

「よっしゃ!残機残り2!」


空気を操ると言うアドバンテージを奪ったのは大きい。

しかし、守の霊力はそう沢山はないのである。つまり長持ちしない。今のうちにとどめまでもっていかないと負けるのは守である。言うならば燃料があまり無いのに燃費が悪い車である。


「クッソ……これじゃまともにスペルカードも使えねぇ」

「防御、守る対象は……紫さん!」

「へ?私?」

「何をする気だ?」


能力を紫にかけた。完全にランダムの運だのみである。残念過ぎる戦法ではあるがしかたない。本人の霊力と言う燃料が切れてしまっては戦えないからだ。出てきたのはごつい槍だった。


「……槍?」


ただの槍と守は思っている。しかし、ただの槍などではない。あのイエス・キリストを刺して本当に死んだかを確かめた槍。ロンギヌスの槍である。


「あの槍は……確か私にあの扉の事を教えた妖怪が持っていたロンギヌス⁈」

「えっ⁉︎そんなすごいのこれ!」

「何てもん出してんだお前!返せ!持ち主に返してやれ!」

「いや、せっかくだ。使っちゃおう。スペル」


〜滅槍「ロンギヌス」〜



使った瞬間、霊力の大爆発が起きた。なんとか能力で守ったが、2度とロンギヌスは使わない方がいいと心に誓った。

変なのは、何故かロンギヌスを持っていた時に使わなければと言う使命感に襲われた事である。その時カチャリと言う何かが外れる音がしたが爆発音によりかき消されてしまったせいで誰も気がつかなかった


とりあえず、試合続行不可能で引き分けになった。あまりの非常事態に紫が明空翔を急いで帰らせてしまった。さよならも言えなかったのがちょっと心残りだ。


〜戦闘跡地〜


その日の夜、あの爆心地に歪が現れ中から現れたのは1人の男だった。彼は一人呟く。


「クカカ……いやいや。こんな風に封印が解けるとは。まぁ、あの胸糞悪い槍から出られただけましか。この世界の神人。あいつに会わなきゃ計画がはじまらねぇ。……探すか。」


そう言って、闇のように黒い髪をいじりながら真っ赤な瞳の男は森の中へ消えて行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ