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チート発覚2

 お久しぶりです!そしてお待たせしました!

 待っていてくれた方遅くなってすいませんでした。

 では、どうぞ。(少し説明回っぽいです)

 ──誰だろう?

 謎の闖入者が来たことで俺たちの意識は水晶からその人物に向く。


「あらシオン、どうどうの遅刻ね」

「会長こそなんで起こしてくれなかったのですか」


 どうやら今来た人物はシオンというようだ。

 ──ん。シオン?


「ああ、彼女がシオンさんか?」

「そういうあなたは、噂の転生者さん?」

「ああそうだ。士郎だ、よろしく」


 俺はシオンと握手を交わす。

 シオンの手は女の子らしく柔らかかった。


「私は由美です」

「で、私は凛。この子は──」

「──妹の風華です。よろしく」

「うん、よろしく。もう知っていると思うけどシオンといいます」


 各自、自己紹介を済ませていく。

 その様子を見ていたレイナが何故かニヤニヤしながらこちらを見ている。


「どうしかたの会長?」

「いや、シオン。初対面の相手にくらいいつも通り接していいんじゃないのか」

「そういうわけにはいかない。ここは少なくとも仕事だから」


 ふむ、俺達には理解できない会話を二人がかわす。

 まあ二人とも仲がよさそうだし、なにか二人の秘密的なものがあるのかもしれない。


「そもそも学園長がいるのにあんなふざけた口調ではいられない」

「ふーん、なら学園長の許可があればいいのね」


 なにやらレイナが意地の悪そうな笑みを浮かべてセヴァスの方を見る。


「──ということらしいんですけど、別に何の問題もありませんよね学園長?」

「ええ、私は構いませんよ。シオン」

「そ、そうですか……」


 会話の内容から察するにどうやらシオンの普段の口調が今の話し口調と違うらしい。

 なにか葛藤があったらしいシオンが数瞬悩んだ後。


「う~ん。まあ、そこまで言うなら仕方ないかな~。は~い、シオンだよ~」

「は?」


 なんだかすごい間延びした話し方をしているシオンがいた。

 さっきまでの出来る女みたいな雰囲気もにへらぁとした顔で台無しになっている。


「えーと、ちょっと待ってください」

「う~ん、なにかな?」

「話の内容から察するにそれがシオンさんの素の喋り方なんですよね?」

「そうだよ~」

「驚くなシロウ。シオンは公私混同しないように生徒会の仕事があるときは口調が真面目になるんだ」

「はぁ、なるほど」


 この人生徒会に所属してるんだ。

 急な変貌にレイナとセヴァス以外の全員が固まっている。


「……ゴホン。さて、そろそろ話を本題に戻したいんだけど」


 妙な感じになった空気の中セヴァスが咳払いをする。

 そういえば今は魔力の検査中だったな。忘れてたわけじゃないぞ、うん。


「すいません学園長、余談がすぎました」

「シオンは口調そのままでいいわよ」

「そ、そうですか~」


 一瞬出来る女に戻ったシオンはまた素に戻る。

 ──というかそこは気にするところなのか?

 俺はそんなどうでもいいことを頭の中で考える。


「さて、それで由美の魔力なんだけど、容量は数値の通り一万五千ね。これは現学園内では最大にあたるわね。下手な軍隊一つくらいならつぶせるわよ」

「そ、そんなに……」


 おっと、いきなりチート第一号が出現したようだ。

 まあ救世主として呼び出されている時点でそんなことだろうとは思っていたから特にこれといった衝撃がないな。

 シオンなどは言葉を失っているが。


「で、問題の属性なんだけどこれはとても珍しいわね。特殊属性の回復を持っていることもそうなのだけど相反する水と火の属性を持っているのも希少ね」

「そうなのか、でもその二つって四大属性で比較的誰でも使えるんですよね?」

「まあ少し複雑な事情があるのよ」

「具体的に分かりやすく言うとどうなるか教えてもらえますか?」

「そうね闇と光、水と油、リア充と非リア充。このような交わらないようなものが交わったと思ってもらえばいいのかしら」


 なるほどな。──なんか一つ違うものが入っていたような気がするが

 つまりは相性の悪い二つの属性が同時に存在出来るのは珍しいのか。


「説明ありがとうございます」

「私がそんなすごいことになってるんだ」

「何言ってんだ。もともと想像できていとこちだろうが」

「まあそうなんだけど実際に聞いちゃうとね」


 由美はなにか感慨深そうにうなずいている。

 ふむ、当人になるとそんな感想を持てるのだろうか。


「じゃあ次はフウカとリンがいきましょうか」

「ひゃ、ひゃい!」

「わかりました」


 呼ばれた二人は反対の反応を見せる。

 ──というか風華は緊張しすぎだな。

 二つの水晶の前にたった二人はゆっくりと水晶の上に手を下してゆく。

 その瞬間また強い光が部屋を包む。

 二度目だしだれも驚いたりはしないのだが。

 そして光がやみ目が慣れてきたころ。


「これは──。いや、二人ならあり得るか」


 俺がポツリと言葉を漏らす。

 俺の視線の先、そこにはまったく同じもの映しだしている水晶があった。

 その透明な球の中では赤、青、それに緑と細かい石のようなものが存在している


「また珍しいパターンが出たものね」

「これは姉妹だから、ですか? 学園長」

「そうね。実際そういう事例も存在しているわ。まれなケースだけどね」


 まれなのか。異世界だからよくありそうだと考えてたんだけどな。


「さて、二人の魔力の詳細だけど。魔力容量は一万、これは凄いけどいない数字でもないわね。属性は……四大属性全部なのよねえ。これは珍しすぎてぐうの音も出ないわね」

「なんなのあなた達は……。信じられない」

「これは~。凄い驚きを覚えたよ~。──これは人生で一番だね」


 なにやら四大属性がすべて使えるのは凄いことらしい。

 なにがどれだけ凄いのかはさっぱりだが。


「な、なんかすごいことになってるみたいだよ私たち。ねぇ、お姉ちゃん?」(小声)

「そ、そうだね。さすがに私もびっくりだよ」(小声)


 凛姉と風華もなにやら小声で話している。

 そんなに気にすることだろうか? 自分がチートなことって。


「まあ、まだ一人終わってないから、驚きを爆発させるのはもう少し後にしましょうか」


 一番早く思考から復活したセヴァスが顔を上げる。


「じゃあ、シロウ。はじめるわよ」

「おう、やっとか」


 どうやら俺の出番が来たようだ。

 ──ふふ、ここまであんなに特別扱いされてたんだ。出てこいよ最強チート能力!


 はい、久しぶりの投稿でした。

 これまでは少し間をおいての投稿でしたが、そろそろ夏休みも近くなってきたので投稿ペース上げたいと思います。


 感想、評価もらえるとうれしいです。

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