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私と炭酸飲料

作者: 小豆色
掲載日:2011/12/24

 私は、炭酸飲料が好きです。

 コーラが好きです。サイダーが好きです。ペプシが好きです。

 ソーダも、ジンジャエールも、ドクターペッパーも好きです。


 みんなは私に言います。

「炭酸飲料のどこが好きなの?」と。

 その時、私はこう答えます。

「どの辺が好きというよりも、炭酸飲料すべてが好きなんです」と。

 でも、みんなは首を傾げます。

 今まで、賛成してくれた人は一人もいません。


 炭酸飲料が好きな人は多いでしょう。

 実際、知り合いにもたくさんいます。

 嫌いだという人は少数でしょう。

 でも、なんででしょうか?

 私の炭酸飲料を飲む姿を見ると、みんな驚いた表情を見せるのです。

 そして、口々に言うのです。

「もう、炭酸飲料は飲まない」と。

 そのときの表情は、とっても怖いです。

 オバケとか、幽霊にあったときのような顔、とでもいうんでしょうか。

 恐怖と、驚愕が張り付いた顔。

 思い出すだけでも怖くなります。

 理由を聞いても教えてくれません。

 みんな、

「あなたは優しい子なんだから、知らない方が良い」とか、

「あなたに幸あらん事を、…心から祈ります」などどいって、

 哀れみの目を私に向けるんです。

 酷いと思いませんか?


 別に嫌われてはいないはずなんですけど…

 恨まれるような事なんてしてないはずなのにな。

 管理職についているから、そりゃあ何人かクビにしちゃったけど。

 小さな会社だから、給料配分も担当してるけれど…

 でも、ちゃんと後の就職までサポートしたし。

 あの人達もそんなに恨んでそうじゃなかったし。

 給料の方も、みんなに納得してもらっているし…

 人間関係の方も悪くないんだよ?

 けんかもした事ないし。みんなとも仲良しだし。

「嫌われなさそうな性格だよね」とか、

「優しいし、頭の回転も速いし、頼りになるな」とか言ってくれてるし。

 じゃあ、なんなんだろう?

 …うーん。


 ………、!。

 あ、そうか。一回見てみれば良いんだ。

 自分が炭酸飲料を飲む姿を。

 よし、すぐにやってみよう!

 とりあえず、ケータイでムービーを撮ってみようかな。

 この辺にケータイを立てかけて…

 一本のコーラを持ってきて…

 …よし、飲んでみよう。


 ごく、ごく、ごく、ごく、ごく…

 ぷっはぁ〜。やっぱりおいしいなあ。

 さて、見てみましょうか。

 ふんふん、ちゃんと撮れてるみたいだ、ね…?


 …え?

 なに、これ?

 …これが…わたし…?

 うそ、化け物みたい…

 これは、言葉で表せる物なのかな…

 画面の中の私は、コーラに触れたとたんに無表情になって。

 目の光が消えて。視線が固定されて。

 そして、一気に炭酸飲料を飲み干していく。

 人が飲むスピードじゃないの…。

 それこそ、一瞬で飲み干しちゃったの。

 その後も、コーラを手放すまでは変なままで。

 コーラを手放したとたんに、普段の私に戻ったの。


 な、何が起きたの…?

 私って…私って、いったい…?

 怖かった。凄く怖かった。

 本当に、見てはいけない物を見た思いだよ!

 あ、あああ。こ、怖いよ。本当に、怖いんだよ?

 怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。怖いよ…




















 …。ぅ、あ、あれ。

 私、何してたっけ…

 そうか、自分の姿を見てたんだ。

 あの後、怖くてずっと泣いてたんだ。

 多分、泣きつかれて眠っちゃったのかな。

 でも、なんでだろう。

 なんでああなっちゃってたんだろう?


 …わかんないや。

 これ以上は、無理。怖くて考えられない。

 とりあえず、炭酸飲料はやめようかな。

 なにについても、のめり込み過ぎはよくないなと気づきました。

 …正直にいうと、もっと飲みたいと思う私がいます。

 あんな物を見た後でも。


 …自分でも怖いと思いました。

昔、コーラにコカインが入っていたという話を元に作りました。

飲料に麻薬なんて怖いですよね…


いくら、どんなにおいしいといわれても。

私は飲まないです。怖いです。麻薬怖いです。

閲覧ありがとうございます。


あと、このお話は炭酸飲料を陥れる為の物ではありません。

念のため。

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