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2 THE END ②

と、現実逃避をしている場合ではない。

どうしてこうなってしまったのか考えないといけない。

ここは学園の教室内。

私は自身の席に座っている。

机に肘をつき両手を組んで額に手を当てながらこの状況について考えていた。


私は油断しないように努力をしてきた。

勉学を怠る事もなかった。

私だけが使用できると言う設定の光魔法の訓練も怠る事はなかった。

完璧だったはず。

なのにどうしてこうなったのかが解らない。


私は学園の教室にて自身の席に座り次の授業の準備をしているだけであった。

しかし何故こうなったのかと、私は視線を机の前の床に向けた。

そこには車に轢かれたヒキガエルのようにうつ伏せで倒れている一人の男がいた。

足がピクピク動いているから生きてはいるみたい。


皆が私の方を見ている。

いや、違う。

皆が見ているのは私ではない。

目の前で足をピクピクさせながら倒れているヒキガエル・・・違った、王太子アックノルト殿下を見ていた。


そう、ただでさえ目の前に人がピクつかせ倒れていれば目立つのに、それが王太子となれば尚更だ。


私は悪くない・・・はず。

アックノルト殿下がいつものように挨拶を交わしただけ。

だけど、アックノルト殿下が私に近付いた時に『ドゴッ!』と鈍い音がしたかと思ったらこのような状況となっていた。

アックノルト殿下の意識はまだ戻らない。


しかし解らない。

今までは何ともなかったはず。

始業式でのハンカチを拾って貰うイベントも無事にクリア出来た。

偶然を装って出会うイベントもクリア出来た。

今までだって王太子殿下に近付く事は出来ていたのに今日になって突然このような状況となってしまった。


(これって、もしかして死刑?)


王族への暴力だ。

死刑になっても仕方がない。

あっ、しまった。

今の私、傍から見たら目の前で倒れているアックノルト殿下に冥福のお祈りをしているよう見えているかもしれない。

光魔法使いだから余計にそう思われるかも・・・

失敗した・・・


何てこと・・・

さっきまで勝ち確だと思っていたのに死刑確定なんて絶体に嫌だ。

何とか逃げる方法はないか考えないと・・・


(・・・)


(・・・)


(・・・)


ああ、鬱陶しい!

考えようと意識を集中させようとすると、目の前でピクピクと動く足が気になって集中しきれない。


(いっその事、息の根を止めてしまっては・・・)


嫌々、駄目でしょ!

余計に死刑まっしぐらになってまう。


良く処刑台に上る階段を13段あるとされ学校の階段でも13段は不吉として避けられていると言う話を聞いた事があったけど、今の私は何段目なのかしら。

まだ2段目くらいなら逃げられるのでは・・・


(そうよ、逃げればいいのよ!)


そうと決まればと、私は勢いよく席を立つ。

皆がビクッと反応していたが気にしない気にしない。 


「わたくし、少々お手洗いに行って参ります」


よし、このままここから逃げましょう。

私は何もしていない。

私は何も見ていない。

このままここからフェードアウトすれば大丈夫。

まだ処刑台階段の2段目くらいなら逃げられる。


「ちょっと、お待ちなさい!」


終わった。

処刑台まで2段目ではなかった。

あと、二段で処刑台に辿り着くところまで来ていたとは・・・


私は声がした方に振り抜くと高貴な令嬢達が立っていた。

目の錯覚かな?

令嬢達の後ろに首吊り用のロープがぶら下がって手招きしているように見えた。

終了しようと思いましたがヒロインが思い直してくれたので継続する事にしました。

良かった。良かった。

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