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その優しさってどの?!

はいクソー!なんで昨夜の怪しげな女が転校生としてここに転がり込んで来てるんや!!


 前提条件としてワイの素性は割れとると思って間違いないだろう。

 ワンチャンただの良い所のお嬢様でたまたまクラスが同じだっただけだって展開もあるが、それで納得出来るほど俺もお花畑じゃないからね。


 そしてもう一つ、この学校の経営陣に話を通せるレベルの権力者の子女である事も確定的に明らかだからね。


 やべぇよやべぇよ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル



「一身上の都合で転校して来ました。皆様、良ければ私と仲良くして下さいね?」


 声は可愛いな……クラスの男子が沸いてやがる。

 そりゃあ青灰色の瞳に抜けるような白い肌、輝く様なプラチナブロンドだ。絵本から出て来たお姫様ってな感じだからね。


 まあ本性はギブラニア乗りの手駒を欲しがってるクソ怪しい女なんですけども!どうせ自分のファイターが欲しいんだろ!って予想をしてる。

 

 地上の賭け事に競馬って馬を競走させるのがあるやん?ソレの馬主になりたいわ♪みたいな軽い気持ちで「私のファイターが欲しいわ♪」ぐらいなんじゃないの?コイツはさ


「まぁ、貴方。こんな所に居たんですね。是非お友達になって下さいな。」


 っ!!あの女誰かに話し掛けてやがる?!誰か知り合いがクラスに居たみたいだな……ヨッシャ!全力でソイツにこの女を擦り付けてやるぜ!


「連れないのね。こうやってお誘いしてるのに2度もこの私を袖にするなんて……」


 ワイはこのセリフの瞬間、顔を合わせたく無くて伏せてた頭部をゆっくりと持ち上げたんや……そしたらなミロヴィ・アレクサンドリアと名乗った銀髪儚げ美人が真っすぐこっちを見てたんや。


 俺の脳裏は「死」の文字で一瞬で埋め尽くされたよね。確認すると周りの男子(良い所のお坊ちゃんでプライドも高い)が凄い目でワイを見てたんだもの……


 おうちかえって「ありぞんぷらいむ」のさーびすでアニメみたい。こんきのバンタムジュークアクスがたのしみなんだよな。


 おーい、さむいなぁここ。さむけがする。このクラスから出して下さいよー。あっアレはクラスメイトかな?ちがうなクラスメイトならあんなに敵愾心を剥き出しにしないからな。


「あ……俺に言ってます……?何かの勘違いじゃ?自分はミロヴィ・アレクサンドリアさんとは初対面なんですが……」


 とおらばリーチ!通らないとは思うけど、ワンチャン、本当にワンチャンスの微かな可能性に掛けてすっとぼけるぜ!


「まぁ、ミロヴィ・アレクサンドリアなんて……サシャで構いませんわ」


 ぞわっ………クラスの雰囲気が一気に「コイツはなんなんだ」って感じに変わった……


 「お前、図々しいんじゃないか?お情けで学校に通えてるクズの分際で」


 クズとはなかなかの言い草、でもここはそういう所だからなぁ……今や地底世界の技術や文化は停滞気味だった地上世界の人々にとって最先端だからね。

 そこを押さえる為に異文化交流の名目で地底世界に作った地上人学校だし……基本的に金持ちの出資で成り立ってるからオマケで通ってる出稼ぎ労働者の子供は邪魔なんだろう。


 そこで毎日下に見て邪魔だと思ってた奴がドチャクソ美人と知り合いだとしたら面白くも無いか

(ヽ´ω`)


「サシャさん、俺と友達になりませんか?俺の家は地上ではほぼ全世界の人間が使っているソーシャルアプリをサービスしているんだ。僕はエックス。君も僕のタイムラインに入れてあげるよ。」


「そう。でも私SNSは得意じゃなくて……それでオーカンさん、学校が終わったらお茶でもいかが?」


 俺はそっと心を無にして1日を耐える事にした。





 終業のチャイムが鳴る……よし………今ッ!!


 俺はダッシュで教室を飛び出ると、脇目も振らずにチャリに飛び乗り帰路につく。


「ヒャッハー!!生きた心地がしなかったぜ!!あんな針の筵じゃ胃に穴が空いちまうわなぁ!!」


 帰っても誰も居ないからいつもの様にドルブのおやっさんの居るジャンク屋に向かう。そこで俺の魔導バイクちゃんが待ってるんだ。親父の壊れた奴だけど治せたら自分のモノにして良いって言われてるもんな!


「ドルブのおやっさんただいまー!今日も工具借りまーす!」


「おうまてや、随分可愛いお客さんが来てるぞ!お前に用があるんだとよ」


 どぼじでごごにいるんでずが!!アレクサンドラざん!!私は貴女から逃げてきたんですよ!!


「まぁ、昨夜のコロッサスに出てらしたんですね。それで手首が……」


「そうなんだよ嬢ちゃん、勝ったのは良いが無茶な戦い方でな。俺ァ見ててヒヤヒヤしたもんさ」


 あの……昨日この女が控室に来た時にドルブのおやっさんも居たやんけ!もうちょっと警戒したらどうなんや!


「いやぁ、オーカン。お前にこんな可愛い娘が居たなんてなぁもっと早く言ってくれよ。俺は初めて見たぜ?」


 「はい、学校ではなんというか……押しの強い方ばかりで疲れてしまっていたのです。でもこの方は私が疲れているのに気づいてそっとしてくれました。その優しさが好ましいのです」


 いやワイいつそんな優しさを見せました?

 どこの存在しない記憶なのん?

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