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地底剣!Aの字斬りィ!

「フハハハ!弱い!弱すぎですぞぉ!」


 小型の(それでも十分大型だが)バッタの巨獣を背中の機械の触手でバッタバッタと(激ウマギャグ)なぎ倒してゆくリータ  


 俺達はゴバンの基地につくと、ゴバンの基地が絶賛バッタの襲撃を受けている最中だったから撃退に駆り出されていた。


 俺も下町にいた老師の教えで魔力で体を頑丈に出来るから基地にあった鉄パイプで応戦していたが、如何せん数が多すぎる!


 というか周りの植物を食い荒らすでもなくバッタが飛び交ってるのがちょっと不自然だな?ひょっとしてコレ何かから逃げて来てる? だとすると森の奥に何か変なのが湧いてる可能性が高いんだが?


 いやぁ、漫画やラノベで主人公が新しい町についた途端に騒動が起きたりするの、ああいうのってほんとにあるんだなぁ


 飛んできたバッタの頭を全力で打ち返すと頭部を粉々にし、後ろに続く数匹も纏めて仕留める。

 

 その横ではダキレルがギブラニアと同じ獲物の短槍ですべて頭と胴体を切り離していた。


 やべぇのがリータ。さっきのダキレルの発破もあるんだろうが、今さっき通信で「私虫は苦手だから綺麗に掃除してくれると嬉しいです。一番頑張ってたらご褒美をあげますよ♡」ってグループチャットにハイカからのメッセージが来た瞬間に4本の触手が黄金のオーラを放ち始め、先端からビームを撃ち始めたんだよな。


 アイツあんなのいつの間に作ったんだ?


 ッッッ!

 突然衝撃波が飛んで来て俺達3人はぶっ飛ばされる。アレは………クソデカカマキリ?! 2階建てぐらいのサイズはあるぞ?最軽量のギブラニアかよ!! 大量のバッタはコイツから逃げて来ていたのか?!


 気づいたらバッタは数をだいぶ減らし、辺りには死骸の山ができていた。そしてクソデカカマキリは「獲物を横取りしたのはお前か?」とでも言いたげな顔でこちらを見ていた。


「ダキレル、アンタあいつやれるか?」


「バカ言え。1人じゃエサになるだろうな」


「3人なら?」


「換金して機体の修理代になって貰おうかな」


「リータ、落ち着け。合わせるぞ。まず遠距離のお前が注意を引いてくれ」


「了解した。了解したが………別に、俺一人でアイツを倒してしまっても構わんのだろう?」


「「なに?!」」


 俺とダキレルが注意をする前にリータが機械触手で地面を滑る様に疾走するとカマキリの鎌を紙一重で躱し、柔らかな腹部に触手の一本を突き立てる! 


「フハハハ!獲ったぞ!」


「バカ!すぐに離れろ!!」


「大丈夫でござるよカマキリは身体の構造的に真後ろには鎌が届かないのは有名な話でガハッ!!」


 クソデカカマキリの“3本目の鎌”がリータを背後から襲った! 幸いにも触手ユニットが背中にあったので肉体へのダメージは少なかったが、触手ユニットがダウンしてしまっていた。


「油断するからだ。ソイツは阿修羅カマキリ。どんな体勢でも全方向に攻撃出来る4本鎌の化け物だぞ!!」


 リータはすぐに起き上がると簡易キットを取り出し、触手ユニットを直し始める。


 「すまぬ!勢いに乗って調子に乗りすぎてたでゴザル! 今ちょっと直すから時間稼ぎをして下され!!!」


 ちっ、しゃーねーな。俺は目の前に来ていた阿修羅カマキリの鎌を鉄パイプで受け止め鍔迫り合いに持ち込む。


「バカな?!ソイツの鎌は鋼鉄さえ切り裂くのだぞ?!そんなパイプで受け止められるハズが無い!すぐに離れろ!!」


 2度、3度、甲高い金属音が森に響き渡る。

 ん?コイツ……バッタの群れを追い回していたにしては消耗してんな?コイツも何かから逃げて来たのか?


 4度目の鎌を避けた時、カマキリの背後からダキレルが槍を突き出す。槍の穂先に鎌が食い込み、その鎌を押さえつけた。


 「クッ……魔力を通して武器を身体の一部とする。ギブラニアの動作の基本ではあるが………その出力、密度で纏わせているともう既に鉄パイプとは呼べぬな。ほとんど魔力剣の域では無いか!」


「師匠の教えが良かったんで……ねっ!!」


 鍔迫り合い中に、別の鎌が襲ってくる。アレはリータを襲った鎌だな?記念に貰っておこうか!


「地ッ底ェェ剣!Aの字斬りィィ!」


 剣を全力で跳ね上げ、鍔迫り合いしていた鎌を弾き飛ばす。直後に目の前に俺の首を狩ろうとする鎌に全力で剣を振り下ろし、最後に振り下ろした勢いのまま、横一文字に切り裂く。


 決まった………やったよ、ボルカスチームの皆……!ボルカスボルトに全てを賭けたから出来たんだ!


 阿修羅カマキリの鎌が一つ切り落とされる。一本だけでもギブラニア用のナイフに出来そうなサイズだな。すげーでかい………


「チャージ完了!離れろ2人とも!」


 リータの声に弾かれた様に俺とダキレルはカマキリから距離を取る。リータの方を見ると4本の触手が真っすぐに伸びていて、そのすき間からは紫電がバチバチとスパークしていた。


「アレは………開放型バレルの魔力砲?!エネルギーは何処からだ?!」


 よく見るとリータが足場にしているバッタの死骸の山に上からスプレーで魔法陣が書いてる……コイツらの魔石を吸い出してるのか!


「アルティメットォ!ナァァァドビィィィィィムッッッ!!!」


 ナードビーム……なんて悲しきビーム砲なんだ……


 次の瞬間、黄金の奔流が阿修羅カマキリの上半身を消し飛ばし、ぷにぷにのお腹だけ残してその場から消えた。


 …………こっわ!なんなんあの威力!!戦艦の主砲並みのパワーは出てるんじゃねぇのか?!


「やったな!リータ!お前すげ[ボガン!!]ぇよ!……ん?ボガン?」


 リータの元に駆け寄ると、リータは白目を剥いて失神し、機械の触手ユニットは煙を上げてぶっ壊れていた。

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