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ぎゃあああ!死ぬでござる!

レッドキャップの様子がおかしい部分を問い詰めてたらパパンが死んだって聞かされてシリアスムード全開でござる。


 こういう雰囲気、苦手なんだよね。それにこの娘が手を下したワケじゃないし何も恨んでなんか無いのに、ミーシャちゃんは「ああ、言ってしまった」みたいに落ち込んでるのウケる。いやウケないけどもさ。


「あー、つまりお金が要るって前に言ったのは建て前で自分にこのレッドキャップを託したかった。と。」


 コクリ、と頷く。しおらしくしてると可愛いじゃないか。性格キツそうなのは見てる分なら良いけどリアルで身近に居たら疲れるからなぁ。


「で、角が生えるまで活性化するとは思ってなくてどうしようか内心パニックになってる。と」


 ビクン!と肩を跳ねさせ挙動不審になるミーシャ。というか、ミロヴィって最初は名乗ってなかった?ミロスラーヴァってなんぞ?



「ふぅ、堪能した。現存するギギアントは貴重だからな。エルフの秘術とドワーフの技術が要る。まったく羨ましい限りだ。それで、話は終わったか?」


 一区切りついたとばかりにダキレルが話しかけて来る。そういや居たなこんな不審者。


「俺はコイツが真の力を解放する所を観てみたい。だってコイツは惨劇の大赤鬼トラジティブ・レッドオーガーの残骸だろう?」


 なに………?その惨劇の大赤鬼トラジティブ・レッドオーガー?中二病かな?というか親父そんな恥ずかしい二つ名持ってたの?!


「惨劇の大赤鬼トラジティブ・レッドオーガーですと?!まさかあの親父どのがそうだったとは!!これは灯台下暗しですぞ!!あぁ、生きてるウチにサイン欲しかった……」


「親父の名前を書かれても嬉しくないだろ……お前も知ってるだろあのアホは」


「いやまあ酒に酔ってケンカ三昧してたチンピラだった記憶しか無いでござるな……」


 まあそれも必ず相手が他の誰かに不当な因縁付けてたりカツアゲしようとしてた奴らだったんだけどな。


 おかげでお礼参りに「アイツには敵わないからアイツの息子だ」っつってゴロツキとチンピラのハッピーセットが毎日デリバリーされてたっけ……対処する為に老師に弟子入りしたのもいい記憶だぜ………


「まあそれでだ。修理するにもちゃんとしたパーツが無くて困ってるんだろう?俺と一緒に魔獣狩りに行かないか?」


「オーカン、拙者からもお願いでござる。拙者も協力するからコイツの真の姿を確かめましょうぞ!」


 ちっ、しょうがない。コロッサスは負けちまったし金は要るからな。それにお嬢様は親父が命と引き換えに守護ったらしいじゃねぇか。コイツに死なれたら親父が無駄死にになっちまうからな!


 仕方なく、仕方なく金策してギブラニアを強化するんだからね!


 べ、べつに思いつめたお嬢様の顔を見て力になってあげたいとかそんな事思ってないんだからね!!!


 いや真面目に、“戦ってた相手”がいるしソイツらに対する対抗手段は持ってないとな。



◇ ◇ ◇



 「いや〜、ドライブはどうですかなハイカ様〜」


「ええ、御者がうるさい事に目を瞑れば快適ですわよ?」


「ひぃん!」


 俺達はトレーラーに乗り込みダキレルの案内のもと巨獣狩りに来ていた。


 メンバーはダキレル、俺、リータ、ミーシャ、ハイカの5人だ。


 グレイとミリムはダウンタウンのガキどもに預けて来た。たっぷり下町の流儀を叩き込んでやれと言い含めているから帰ったらどうなってるか楽しみだ。


「そろそろ見えてくる。あそこが巨獣ハンターの前線基地であるゴバンだ。」


「ゴバン?妙な名前でござるな」


「ああ、5番めの前線基地だからゴバンだ。といっても、街道が開通して役目を終えたり、逆に巨獣に壊滅させられたりで残ってる基地はゴバンとニバン、ハチバンぐらいだな。」


「あんまり残ってないんだな。」


「宿場町として残ってはいる。基地としては役目を終えて町になったから名前が変わったのもな。それに地上の研究者がいろいろ調べたいから森は残すべきと言っていてな。今から行くゴバンは研究者もワンサカいる。中にはお前らのレッドキャップを見たらヨダレ垂らす様なイカれた奴もな。まぁ、なんだ、ようこそ!ゴバンの基地へ!」



◇ ◇ ◇



 「ぎゃあああああ!死ぬでござる死ぬでござる!拙者は裏方だからこんなに体を張る必要は無いのでは?」


 俺達の頭上には柴犬サイズのバッタが飛び交い、隙を見ては俺達の肉を食いちぎろうとしていた。


「ハハッ、まだまだ序盤さ。それにリータくん!ハイカって嬢ちゃんが「やっぱりどんな場面でも切り抜けられる強い男が好きだわ」って言ってたぞ!」


 ダキレルのその台詞に、リータの背後から機械の触手が4本生えて来る。何処からともなく取り出した丸いゴーグルをかけるとその機械の触手で器用に木々の間を駆け抜け、次々とバッタを叩き落し始めた。


「お前、そんなんあるならさっさと使えよなぁ」

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