表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/124

第85話 『イナゴっぽい何かに襲われる村』


数日後――

ある夜勤。

カウンターの奥で仕事をするふりをしてサボっていたカインの耳に、唐突な店長の声が飛び込んできた。

「農村部をね……イナゴっぽい何かが襲ってるんだよね~。」

「へぇ〜そうなんですか。大変ですね〜。」

やる気ゼロの返事をするカイン。

そんな彼に、店長はさらっと告げる。

「でさ、今度……扉の中にヒナタさんとカイン君をうっかり2人だけで入れちゃったりしたらゴメンね。」

「おい! “うっかり”で異世界に飛ばすな! 藤咲さんが普通になったと思ったら次はヒナタさんか!? 我は虫は嫌いだ! しかも今日は一二三先輩もいないし!」

カインがカウンターを叩いて叫ぶ。

しかし店長はまったく動じない。

「大丈夫大丈夫! 今日はあっちにローザ君を待機させてるから。2人で挑めば平気平気。それに何といっても――これがあるからね!」

そう言って店長がカインに差し出したのは、禍々しいオーラを纏った一本の菜箸。

「なんだこの呪われし箸は!」

カインは思わず叫んだ。

「この前の素麺イベントの時にさ、これ踏んで転けたんだよ。そしたら何故か“聖なるオーラ”を纏い出したんだよね。きっと運命だよ。」

「運命のわけあるかぁ!」

そうこうするうちに、カインは店長にヒゲメガネを無理やり装着させられた。

武器は“聖なる菜箸”一膳のみ。唐揚げ串すら持たされず、気づけば異世界への扉の前に立たされていた。

「さあ、いってらっしゃい!」

「やめろぉぉぉぉ!」

カインの絶叫と共に、扉は無情にも閉じられた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ