最終戦:ゴミの神
勝利から数日後、マサルは異変に気づいた。ゴミの量が異常に増えている。スラムの外には、ゴミがまるで生き物のように動く「ゴミの海」が広がっていた。リアが震える。「これ…神の仕業よ」
夜、マサルの夢に水晶玉が現れた。「ゴミ変換者、よくやったな。だが、この世界はゴミで滅ぶ運命だ。貴様の能力は、崩壊を加速させるためのものだ!」マサルは目を覚ます。神がゴミを増やし、世界を破壊しようとしている?
翌日、ゴミの海が村を飲み込もうとする。ヴィラールが再び現れ、なぜか協力を持ちかける。「神に逆らうなら、私も戦う。貴族の誇りを守るためだ!」マサルは渋々手を組んだ。
最終戦の舞台は、ゴミの海の中心――巨大な「穢れの塔」。マサルはゴミを変換し、木の足場や鉄の橋を作り、塔へ突き進む。ヴィラールの炎がゴミの怪物たちを焼き、マサルは変換で援護。ゴミを「氷の結晶」に変え、怪物を凍らせる。だが、神の声が響く。「無駄だ! ゴミは無限だ!」
マサルは塔の頂上に立つ。ゴミの海がうねり、巨大なゴミの巨人が出現。マサルは叫んだ。「ゴミは無価値じゃない。俺たちが価値を作るんだ!」彼は塔全体に手を触れ、変換を発動。光が世界を包み、ゴミの塔が「世界樹」に変わった。緑の葉が空を覆い、巨人の動きを止める。世界樹の根はゴミの海を吸収し、浄化。神の力が弱まる。
ヴィラールが最後の炎を放ち、巨人を焼き尽くす。だが、神は笑う。「まだだ。ゴミは尽きん!」マサルは最後の賭けに出た。自分の体を「ゴミ」と定義し、変換を発動。「希望の魔石」に変わり、世界樹に力を与える。世界樹が輝き、ゴミの海を緑の大地に変えた。神の声は消え、戦いは終わった。