ゴミの要塞
数週間後、マサルはスラムのゴミを資源に変え、小さな村を築いた。木で家を建て、鉄で道具を作り、魔石で簡易な魔法装置を動かした。住人たちは希望を取り戻し、マサルを「変換者」と呼んだ。
だが、ヴィラールが大軍を率いて戻ってきた。「貴様のせいで貴族の秩序が乱れる! 死ね!」彼は巨大な炎の竜を召喚。村は一瞬で焼き尽くされそうだった。
マサルはゴミの山に立つ。「ゴミをなめるなよ!」彼は村中のゴミを変換。木の壁、鉄のバリケード、毒草の煙幕を次々に作り、敵の進軍を遅らせる。だが、炎の竜は止まらない。マサルは新戦法を思いついた。「リア、ゴミを一箇所に集めろ!」
住人たちがゴミを積み上げ、マサルは一気に変換。ゴミの山が「磁鉄鉱」に変わり、竜の金属製の鱗を引き寄せる。竜が動けなくなった隙に、マサルは腐った果物を変換。「酸性の液体」に変わり、竜の鱗を溶かす。リアが叫ぶ。「今だ!」マサルは最後のゴミ――壊れた剣を変換。「雷を帯びた鉄」に変わり、それを竜に突き刺す。バチバチ! 雷が竜を内部から破壊し、ヴィラールは膝をついた。
「ゴミが…貴族に勝つだと…?」ヴィラールは撤退。村は歓声に包まれた。