初陣:ゴミのトラップ
数日後、スラムに貴族の兵士たちが現れた。リーダー、ヴィラールは冷笑を浮かべる。「ゴミの中に魔石が隠れてるだと? よこせ!」彼の背後で、炎の魔法が渦巻く。スラムの住人たちは怯え、マサルとリアは追い詰められる。
「ゴミはゴミのままが似合いだ!」ヴィラールが炎を放つ。マサルはゴミの山に飛び込み、叫んだ。「変換!」光が弾け、ゴミの山が巨大な木の壁に変わった。炎が木を焦がすが、燃え尽きる前にマサルは次のゴミを変換。壊れた鎧が「粘着性の樹脂」に変わり、兵士たちの足を絡め取る。
「何!?」ヴィラールが驚く隙に、マサルは腐った魚を変換。「爆発性の鉱石」に変わり、リアがそれを投げる。ドカン! 爆発が兵士たちを吹き飛ばした。だが、ヴィラールは炎の盾を展開し、無傷。「小賢しい!」
マサルは焦った。爆発だけでは足りない。彼はゴミの山を漁り、錆びた鉄パイプを変換。「高圧ガスボンベ」に似た鉱石が生まれた。「これだ!」マサルはボンベを叩き割り、ガスを噴射。ヴィラールの炎がガスに引火し、大爆発。ヴィラールは撤退したが、捨て台詞を吐く。「次はお前を灰にする!」
スラムの住人たちはマサルを英雄視した。リアも目を輝かせる。「あんた、ただのハズレじゃなかった…!」マサルは笑った。「ゴミも俺も、使い方次第だろ?」