その先の先に
「明けない夜はない」とよく云うけれど
あながち、間違ってはいないと思う
生き続けていたら、今のつらさも、苦しさも
いつかは晴れて、朝が来るのは当たり前だ
生きてさえいれば、万に一つや二つくらいは良い日があると思う
では、あとの九千九百と少しはどうなのだろう
きっと、全てが、後悔ばかりの悪い日ではない
少なくとも、自分はそう信じていたい。
後悔も、納得も、特にしなかった日や
どちらも大体、同じぐらいあった日
そんな日は千くらいはある
それでも、残りの八千が後悔の日である事は変わらないけれど。
何が言いたいかというと、その万のうち、千ある日
後悔もあるけど、納得もあるような、"普通の日"
そんな日に限って、寂しさを感じてしまう自分がいるということ。
真夜中みたいな、夜に一人で苦しんでいるような感覚とは違って
夜明けに、朝に取り残されたような、そんな気がしてならない
そんな日は、また前の自分のように理由を求めてしまう
良くない事だとは、自分でも分かっているのに。
そんな日には、いったいどうすればいいのか。
希望を理由にすり替えて、やり過ごすべきなのか
真夜中よりはマシだと、我慢するべきなのか
ただ朝を待って、言葉を信じるべきなのか
「明けない夜はない」と云うけれど
夜が明けても、すぐに明るくはならないし
雨が止んでも、すぐに晴れるわけでもない
そんな日には、少し後ろを振り返ってみてはどうか
夜が明けた空の、反対の方にはまだ星が輝いていて
太陽が見えかけている空の反対の方には、虹がある
自分が今までに、傷ついて苦しんで来た事には
きっと何かの意味がある、と。
自分の軌跡の証は、決して忌むものではないと
そんな風に、何度後ろを振り向いてもいいから。
きっと、その先の先には