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明けの帝国  作者: SODE
第一章 覇者となる若き才能
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プロローグ

かつて、四大陸に広大な領土を持ち、当時、世界最大の軍事力、経済力を持つ国として世界に名を轟かせた、レグロス帝国。


世界で最も美しく、寿命が長いエルフが建てた国家だ。


しかし、建国から二千年、レグロス帝国は東西に分裂、西の帝国は滅び、東の帝国は異民族の侵入により領土を失い続けていた。

しかし、天はレブロス帝国を見捨てはしなかった。

斜陽の皇室に一人の赤子が誕生した。


時の皇帝ハリス二世にとっては第五子である。ハリス二世の子では三男にあたる。ハリス二世は子供には恵まれず、長男、次男は優秀ではなかった。


ハリス二世は今度こそと希望を託し、名を「レオニダス」と名ずけた。


その赤子こそ、後に【軍事の開拓者】、【大英雄】、【四大陸の覇者】、【無敗の皇帝】と称される、レオニダス大帝である。


レオニダスはわずか1歳半で文字を読めるようになったと言われている。

まともに話せるようになってからはレオニダスは読書や勉学に夢中になった。


これにはハリス二世は驚きそして喜んだ。

それからハリス二世は家庭教師を付けさせて沢山覚えさせた。

そして、五歳になった頃レオニダスは毎日のように書庫に籠るようになった。

この時から若干ハリス二世はレオニダスのことを心配するようになった。五歳児が親にも甘えず遊ばずものすごい速さで本を読みそして全てを理解しているのだから、特に軍事に対しての好奇心はすごく帝国の将軍や歴史家たちと話したりしている。


次期皇帝として知識があるに越したことはない。

だが体も鍛えさせなければならない。


そう思ったハリス二世は、レオニダスに武術の教師をつけた。

剣術、槍術、馬術、弓術、体術、の五つだ。


頭はいいけど、運動は苦手なのではと思った周囲の予想は覆された。


「レオニダス殿下は非常に優秀でございます。」

武術の教師は口を揃えて言った。

しかし、天才とまでは行かなかった。剣術は上級、槍術は天才、

馬術は上級、弓術は天才、体術は上級、ぐらいに成長して行った。


ハリス二世はレオニダスを可愛がった。

ハリス二世はすでに260歳。人間に換算すれば60歳ぐらいだ。


ハリス二世にとっては息子兼孫のようなものだった。

なのでハリス二世はどこえでも連れて行った。


それはある日ハリス二世とレオニダスが帝都周辺の農村を視察した時だ。

農民が棒使って脱穀しているのを見たレオニダスは


「脱穀機はないのか………」

「なんだそれは?……………」


ハリス二世に尋ねられたレオニダスは口籠もりながら、足踏み脱穀機について説明した。


ハリス二世は急いで帝都に戻り職人を集めさせてはそれを作らせた。


これは国中に広まりに広まり脱穀という作業の時間短縮によることで、労力を商業作物などの生産に回せるようになったのだ。


しかし、ハリス二世はふと、疑問に思った。


「どうやって知ったのだ。」


その時レオニダスはしばらく考えてから


「神様に教わりました。」


これにはハリス二世も驚いた。

が、納得し、そして大喜びした。

神様にも愛されているのか、もうレオちゃん最高。

ということであろう。


さて、しかし、ハリス二世も親馬鹿では無い。

神の言葉を聞けると言い振らせば面倒になることも分かっていた。


「いいか、レオニダスよ。そのことは他所には言わぬようにな、特に司祭たちにはだぞ。」


「はい、わかりました、お父様。」


反省したのか後にレオニダスはハリス二世が死ぬまで言うことはなく大人しく過ごすのだった。


さて………

ここまでの内容をざっくり整理するとただ神に愛されたレオニダスとなる。

しかし、実態はそうでは無い。


レオニダスは前世の日本の知識をと持っていた人間だったのだ。


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